「コルトレーンのブルース。」

録音した粋な夜電波の「ジャズBAR〈菊〉」の回をおさらいしては、番組中にスピンされた曲を、おいおい聴いていこうかなと思っているところなんですけども。
ジョン・コルトレーンの「ラッシュ・ライフ」というアルバムについて、菊地さんが語っている部分も、テキストに起こしてみました。こうやって文字にしてリンクを張っておくと、あとあと自分でも情報を辿ったりする時に便利だったりします。

Lush Life

Lush Life

菊地成孔の粋な夜電波、第32回。今週は「ジャズBAR〈菊〉」開店致しましたということで、お届けしております。
はい。え〜そうですね…。なっていいますかね、え〜、ま、今日はですね、「お届けしております」とかなんとか、いろいろ…「9時を回りました」とか言ってますが…、仕事してないですね、これね、実質上ね。
「仕事にならないわ〜」(笑)ってセリフがありますけど、え〜、仕事にならない感じですね。
えー、この後も目の前に山のようにあの、盤だなんだあるんですけども、ま、まったく何も決めてませんし、あのとにかくなにせ気持ちが人間大切ですからね。あの〜、口先やね、手先じゃなくて。心が大切ですから。心が今日仕事になってないんでね。もう、溶け切っちゃってますからね。連続してジャズを聴くとこういう感じになっちゃうんだなという。…でまだジャズが続くっていうね、ちょっと桃源郷になってますけども。まあ、何にしていいかわからないんで、目の前にあったのを、サクッと今、何も考えずに(笑)サクッと、神の見えざる手CDJに差してみましたけれどもね。
え〜、ジャズマニアになると「ブルースの演奏は何が好きだい?」なんていう話にこれ、なりますわね。えー、アレが好きコレが好き…誰のアレがコレが…ってもう、これはもう…なっつったらいいんでしょうね、あの…踏み絵みたいなもんですけども。
ただアタシ意外とね、踏み絵に強いタイプなんですよ。「オマエさん、映画音楽…映画が好きだろ?…映画音楽のベストワン言ってみなさいよ」って言われると、グッとこう…詰まる質問…ねえ?。…あの…そんな質問されたら詰まりますよ、というような質問をされるときも、意外すぐパーンと「アメリカの夜!」とこう、速いんですよね。
「ブルースは何が好き?」って言われて、「う〜ん…」なんつって時間稼いだりするのが楽しいんでしょうけど、まあ、今だったらすぐパーンと即答で、「ま、コルトレーンの『ラッシュ・ライフ』に入ってるブルースですよね」…っていう…感じですよ。
え〜、今からそれを聴きますけどね(笑)。…全然なんか…解説になっているようななってないような…、自分でもよくわかんないですけど今日。仕事になってるかどうかすらわかんないですけどね。
これのコルトレーンのソロは、すごいですよ。あ〜、今日楽器持ってくれば良かったっすよ。こんなことなら。一緒に吹きますよ、ね。あの(笑)…マイクでね。あの〜、最初から最後までね、もうコピーしてますからコレ。
えー、これはね、コルトレーンのブルースはね…、特にBフラットで、3〜4年前にあの…発掘されたね、モンクと一緒にやってた、57年のカーネギーホールの「ブルー・モンク」も凄まじいですけど…。あれがもう…なんていうか…オリンピックの金メダルですけどね。こっちはもう、オリンピックには出てないですけども、まあ、在野のね、こう…なんつったらいいんですか、地下ケンカ大会・優勝…って感じの、演奏ですよね。
まあ、「ラッシュ・ライフ」の頃ですから、まだ若いですけど。こん時いくつかな、コルトレーン…。ま、そんなもんね、ウィキペディアかなんか調べれば…58年!…ですけどね。
え〜、聴いてみましょう、コルトレーンの、ブルースです。ピアノレスだってとこがね、またね…。いや〜、ほんと、楽器持ってくればよかったです。えー、聴いてみます。
(曲)

…いや〜、もうホント仕事なんないっすね。コルトレーン特集…いきます、もう来週。来週から3年間に渡って(笑)…。3年間コルトレーン特集行く!っていうね、決心を今ね、しましたけどね。
今なんかまあ多分ジャズ聴き慣れてない方聴くと、ピアノ入ってないし、サックスだらだら…だらだらってこたないけど、ま、なんか…「どうやら凄そうだな」っていう気配とともに、なんか6分経っちゃったと思うんですよね(笑)。…ジャズの急所ですよね。こう、なんか凄そうだけど、わかんねえなってまま、こう…時間が経っちゃうわけですけど。

Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall

Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall

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