「ワーハピでひとり夏フェス。」


行こうかどうしようか逡巡したあげく、その日の朝にやっぱり行くことにした「ワールド・ハピネス2013」。
観たい出演アーティストばかりだったから、これで当日券9000円は元取って余りあるとは思っていたが、先にSONICMANIAへ行くことが決まっていたので、連日はどうかなと躊躇していたのだった。
しかし、直前に喉の状態が回復してきたので、これならビール飲める!と思ったのと、SONICMANIAが屋内でのオールナイトイベントだったので、あまり夏フェス感がなかったので、急遽行きたくなった。よりによって超猛暑日のこの日に。

会場は江東区夢の島公園陸上競技場。自宅から直線距離だと近いのだが、新木場駅を利用するとなると、ぐるっと遠回りして行くことになる。
何かいい交通手段はないかと調べてみたら、東陽町から新木場巡回のバスが出ていた。そのルートで行ってみたら、なんとバスを乗り継いで30分程度で会場へ。しかも新木場駅のひとつ前の停留所で直接会場前まで行ける。…こんなに近かったのか。
当日券だとCブロックになってしまうため、ステージがかなり遠く感じられたが、ワーハピは観客も年齢層高めでゆったりとした雰囲気のフェスのため、芝生に座り込んでのんびり観るのがいいと思えた。
ひとり用のレジャーシートが配られるのがいいね。今年のメインキャラクターは「おそ松くん」。
さっそくビール。炎天下に朝から飲むビールが美味い。
ワーハピはゆるいとは聞いていたが、持ち込み自由なのか、家族連れとかがクーラーボックスをガラガラひいて入場してくる姿を多く見かけた。おかげでビール売り場に長蛇の列が出来ずにありがたいけど。

当日券を買うためもあったが、長丁場のフェスで朝イチから参加したのは、最初の出演者が大橋トリオだったので。アルバムも全部聞いてるし、特に新作の「plugged」はロックバンド寄りの曲が多く、初回特典DVDでライブ映像も観ていたので、生で演奏を聞くのを楽しみにしていた。
短いセットリストだったが、癒されるいい声だったし、演奏もすごく心地よかった。
ワーハピはメインのステージで演奏中に、横の小さめのレフトステージで次のアーティストのセッティングを行ない、二つのステージで交互に出演するので、タイムテーブルに間が空かず、ほぼ時間通りに進行する。観たいアーティストが続く時は休憩する間が無くなってしまうけど、これも客の入退場に時間がかからないから出来ることだし、また、みんなそんなにがっついて観ないからだとも言える。
ほんとにゆるくていい雰囲気。

SONICMANIAはオールナイトということもあったが、客層が若いせいもあって、かなりマナーが悪く感じた。飲んだコップは床に散乱するし、観ている間に飲み物をこぼされたり、酔った外人客が女性にちょっかい出したり、客同士の喧嘩が始まったりして、結構不快な思いをした。
もう自分も若くないので、モッシュに巻き込まれたりするのは望まないし、そもそもそんな暴れるほど興奮することないじゃないか、ちゃんと演奏聞いてるか?と思ってしまうので、ワーハピぐらいの雰囲気がちょうど良くなってきたのだろう。
しかしあまりの猛暑日。ステージをずっと見続けていては熱中症になってしまう。
そこで、自宅が近いのをいいことに、大橋トリオだけとりあえず観て、清水ミチコ矢野顕子を泣く泣く諦めて一旦家に帰ることにした。
最も暑い時間帯に一度休んでおけば、夕方から観たいのが続くので、ペース配分的にはちょうどよかろうと。

ま、実際には家で休めたのは30分ぐらいで、スチャダラパーが観たかったので、またすぐに会場に戻ってくることになったのだけど、ついでに氷などを買ってきて、再度暑さ対策ができた。
ここからトクマルシューゴ、GREAT3、KIRINJI、奥田民生と目当ての出演者が続く。
トクマルシューゴのギターの上手さに驚いたし、再結成GREAT3は衰えるどころか、より音楽性に広がっていて聞きごたえがあった。
そして、泰行氏脱退後、新体制での初登場となるキリンジ。泰行氏がカントリーやアメリカン・ロック好みだったので、新体制ではよりスティーリー・ダン的なシティポップス路線に向かうのでは?と勝手な期待をしていたが、そうでもなかった(笑)。
しかし、キーボーディストとして加入したコトリンゴも歌うので、よりいろんなジャンルの曲が演奏できるバンドになっていきそうだ。今回披露された新曲を聞いた感じでは、高樹氏の歌詞の独特の世界観を聞かせるというのをコンセプトにまとまっていくようだ。
夕暮れのいい時間帯に、ギター1本もって自然体でふらっとステージに現れた奥田民生。弾き語りでさっと歌うだけで、もう最高に聞かせる!
ギター1本で万人単位の観客を魅了するのだから、もはや無敵だな〜。

そして今回このフェスに参加した最大の動機、「レキシ観てえ〜!」という、自分の期待を裏切らなかった、レキシの爆笑ステージ。
レフトステージでの登場で、短いセットではあったが、池ちゃんの煽りで会場も大盛り上がり。演奏もファンキーでグルーヴィーで最高だった。
あまりにも楽しく、レキシで満足したので、トリの「おそ松くんズ」の演奏中だったが、帰りの混雑も考えてちょっと早目に会場を後にした。
いやあ、楽しかった。またぜひ来年も参加したい。

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