とりあえず、よかったのか?・・・亀田の世界奪取。

どーも。一日一食の生活が定着しつつありますが、夜、飢餓状態で一気に暴飲暴食してしまうため、むしろ逆効果となっている、ダイエット下手のぢゃぽんです。

自分でさえ、どー贔屓目に見ても勝ちはありえなかった、疑惑の判定から一夜明け、各スポーツ紙では早速亀田パッシングが一斉に展開されているようですな。
中盤確かに有効打は数多く入っていて、あともう一歩のところまで追い詰めたラウンドもありましたが、終盤でスタミナ不足を露呈したのはむしろベテランの1位ではなく、若き挑戦者だったとゆーのは印象的にもかなりマイナスだったはず。
そもそもダウンによるマイナスポイントを挽回するには、ダウンを取り返すしかなかったわけで、たとえ相手がポーカーフェイスだったにしても、ロープ際まで追い込んだなら、肩で押してでもローブローでも、片膝をつかせるくらいの状況まで持っていかなければならなかった。
いや、でも予想以上に相手強かったですよ。よく頑張ったとは思います。
だからこそ、もし今回の採点に、ホームデシジョンで片付けられる以上の裏側の力が働いていたのだとしたら、それは全く逆効果だったのではないか。
ボクシング界久々のスターを大事にしたい気持ちはわかりますが、一度大きな挫折を味わってさらに強くなるとゆーストーリーでも、今後もメディアで十分盛り上げられる要素はあったわけで。
露骨な身びいきによって八百長まがいと思われたのは、ボクシングというリアルさを売り物にするスポーツ自体の歴史にとって、大きな汚点を残したことになったのでは?
ただ、今回一斉にパッシングを受けているのは、今までのビッグマウスぶりに不快感を持っていた層の反発が一気に噴出して、過剰に反応しているということも言えると思います。
大口叩いた時だけ面白おかしく誇張して報道しておいて、結果が出なければ急に掌返して叩きにかかる、メディアの節操の無さにまたうんざりさせられはしました。
過去、鬼塚勝也の世界奪取の時の判定だって、今回以上に怪しいものだったわけですが、日頃の彼のストイックな姿勢がアピールされていたことによって、まだ許されていたところもあったのではなかったか。
その後なんだかんだで鬼塚もタイトルを防衛していったことも振り返ると、「とりあえずチャンピオンという肩書きを与えておいて」今後の成長に期待するとゆー展開もわからんでもない。
今回が純粋な世界挑戦ではなくて、決定戦だったということも有利に運べた要因ではあったし。
実際、亀田選手自身が必死に闘ったことは疑いようがないわけだし、観ていた自分も「ここまで頑張っているのだから、まぐれでも誤審でもいいから勝たせてやりたいなあ」とい気持ちになったのも事実。
サッカーや野球では、誤審や身贔屓があったとしても、「勝てば官軍」がまかりとおっているのに、今回のことにヒステリックになりすぎるのもいかがなものか、とは思います。

でもやっぱすっきりKOで勝って欲しかったよね。それではじめて周囲の雑音を黙らせることができたと思うと・・・やはり今までおおげさに伝えられていた「亀田の強さ」というものには疑問を持たざるをえない、のかな。
なんだかしこりの残る今回の結果が、まだまだ可能性を秘めた若いボクサーに必要以上の重荷を背負わせることにならないことを望みます。