マネーあれば憂いナシ!
- アーティスト: Metros
- 出版社/メーカー: Sony/BMG Int'l
- 発売日: 2008/09/16
- メディア: CD
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「たとえばどんなバンドですか?」と問われると、そういうことを尋ねるくらいだから、相手はあまりロック詳しくない方だと思い、一般でもよく知られている名前を挙げようとして「オアシスとかレディオヘッドとかご存知ですか」と答えることになる。
そうすると「あ、コールドプレイとか! 私も好きです」とか言われてますます困る。
「あまりコールドプレイ好きじゃないんです」「え?イギリスのバンドじゃないんですか?」とか、さらに突っ込まれるとどんどんドツボにはまる。
「ストロークスはアメリカ人じゃないんですか?」「ケミカル・ブラザーズってテクノじゃないの?」……、ううむ。なんと言ってよいやら。
「国やジャンルに固執しているわけではないんですよ。音…かな」
「じゃあ、どういう音がUKギターロックなの?」と尋ねられた時の自分の答えはこうだ。
「まずドラムが…ていうかリズムがですね。アメリカーンな大陸的などっしりとしたリズムじゃなくて、もっと性急的というか、せかせか、チャカチャカしてるんです。おかずもパタパタドタドタしてて…。ベースはですね、ルート関係なく動き回ったほうがいいです。黒人ほどグルーヴィじゃなくてもいいです。へたくそなピック弾きでもいい。ギターは間奏のソロとかいらないです。高温のチョーキングとか、もう伸ばすなって感じですね。基本はコードをジャカジャカでいいです。それにオッペケペーなリフがのっかってたら最高。歌?歌はうまくなくていいです。地声で唾飛ばしまくりでがなってるくらいがちょうどいいです。ハイトーンのシャウト?…ああ、いらないいらない」
……これじゃやっぱり伝わらないです。
「は?それってヘタクソなバンドでいいってこと? そういう音は聴いていてむしろ耳障りなのでは……?」
という感じで返されると、「あ、でも曲はポップなんです」と言い訳。ますます相手の頭上にはでっかいクエスチョンマークが浮かぶこととなる。
でも、UKロック好きの方だったら自分の言わんとしていること、わかってもらえると思います。
そうです、The Metrosのようなバンドです。これぞUKギターロックバンドです。
自分の好きな要素全部入ってます。でも、おそらくそんなに売れません。
……いいんです、そのくらいがちょうど。