「蘇るユニコーン」

テレ朝で放送された復活記念番組を録画していたので観たんだけど、いやあ、やっと実感がわいた。
帰って来たよ、ユニコーン
もちろん突然の再結成発表はうれしい驚きだったし、ちゃっかりニューアルバムまで作っていたのには、うーん、さすがだなあと感心もした。
それでもまだそこまで手放しで喜べていないのはなぜなんだろう、と意外と冷めている自分にちょっと苛立つほど。
やっぱりユニコーン末期の曲のバラツキ具合にあんまりいい印象を抱いていなかったのを引きずっていたのかも。
「結局民生の曲しか良くないじゃん!」と当時は思っていた。解散からだいぶ経って聴き直すと、他のメンバーの曲も結構いいなと思うようになるんだけども、その当時はやっぱり民生の作曲能力がずば抜けていたので、ソロになって正解だと思っていたのよね。
その後民生は順調にソロキャリアを積み重ね、他のメンバーはいろいろやっているようだがどれもパッとしないように見えていたので、今再結成しても民生のソロのバックメンバーより劣ってるように見えて、逆にがっかりさせられるのではないかという心配もあった。
そんな時にこの番組で実際に5人が再びそろって演奏しているのを初めて観て、ちょっと感動した。あらためて、すごいバンドだよユニコーン。さらにパワーアップしているようだ。
民生のソロと違うというのを決定づけるキーマンは阿部Bだと思っていて、新シングルも作詞作曲メインボーカル阿部だし、あえて阿部を中心にすることでバンド感を強調しようとしているのかとも思ったが、メンバー感では特にそういう意識はないのかもしれない。あの5人がそろわないと出せない音って確かにあったんだなあ。
特に川西っつぁんのドラムが……やっぱこのドタドタしたドラムじゃないとユニコーンの音にならないんだと感じた。
いまやギターがめちゃめちゃ上手くなってしまった民生がいたらテッシーの立場がないんじゃないかという心配もあったが、ライトハンドを多用したハードロックなギターで存在感を示していた。このギターは確かに民生のソロの曲には入れられないよなあ。このバンドでこそ生きるギターですな、よかったねテッシー。
とにかくメンバーが一人も欠けることなく、しかも全員現役でミュージシャンをやっていて、16年も経っていたことをほとんど感じさせずに、金の為でなく音を楽しむために、「じゃ久しぶりにまたやってみますか」っていう感じで気軽に再結成できてしまうなんて、相変わらず奇跡のようなバンドだ。
すごいねえ。

WAO!【初回生産限定盤】

WAO!【初回生産限定盤】