「カールじいさんの空飛ぶ家」

久しぶりに映画館に映画を観に行きました。
前回観たのが「鉄コン筋クリート」だったから、どんだけぶりやねんという感じですが。
いつも予告編とかTV CMとかを観る度に「これ面白そうだな、暇があったら観に行くか〜」と言ってはいるのですが、なんとなく思い立たなくて公開期間が終わってしまい、「ま、ビデオでいいかな〜」となる。でもDVDが出たころにはもう忘れていて、結局観もしなかったという作品がたくさんありますな。
それがなぜまだ急に思い立って、またなぜこの作品だったのかというのは、「たまたま」としか言いようがないのですが、しかしこの「カールおじさん」…じゃかった「カールじいさんの空飛ぶ家」(原題は「UP」らしいです。またずいぶん思い切った邦題…)、実に素晴らしい作品でした。観に行ってよかったです。
字幕版の3D版を観たのですが、3Dメガネかけて立体映像でまるまる一本映画を観たのも初めてで、新鮮な驚きもあり、楽しめました。
Pixer作品ということで、アニメーションとしてのクオリティの高さは保証済みなのでしょうが、なんといってもストーリーが良かったです。
夫婦で初めて観に行った映画がこの作品だったということも、個人的に心に残るものがありました。
といっても、観る前は、もっと感傷的な、泣かしにかかってる作品なのかと予想していましたが、決して感動を押し付けるようなところはなく、むしろ心理描写とかはあっさりしているぐらいでした。またそこがグッとくるんですな。
「失われた時間を取り戻す」的な後ろ向きな理由の旅なのかと思ったら、思いもよらぬ大冒険になり、スリルもあって全く退屈するところがありませんでした。
エンターテインメントに徹するあたりはさすがな感じがします。
周りで興味を示している人がいたら、「ぜひ!」と薦めたくなりますね。