モリッシーのDVD。

フー・プット・ジ“M”イン・マンチェスター [DVD]

フー・プット・ジ“M”イン・マンチェスター [DVD]

新作が出たからといって即買うほど、モリッシーのソロ活動に多大な期待を寄せているわけではないのだが、それでも中古で手頃な値段で出ていたりすると、「一応買っとこうかな…」となる、スミスファンの成れの果てのワタシ。
今更ながら2005年のライブ映像のDVDなんかを買ってきた。
「You Are the Quarry」でなぜか再ブレイクした直後の、地元・マンチェスターでの凱旋公演ということで、盛り上がっているいい状態のモリ氏が観れるというのはもちろんいいことなのだが、買う決め手になったのは、パッケージの裏のセットリストに「A Rush And A Push And The Land Is Ours」の曲名があったこと!
…これスミスのラストアルバム「Strangeways, Here We Come」の1曲目じゃん!(…スミス時代のこの曲のライブ映像あったかな?)
ま、そんなんで勝手に一人で盛り上がって買って来て観たわけなんだが、…いやあ、変わらないねえモリ氏。
もちろん完全におじさんになっているのだが、声とか仕草とか(おそらく生き方そのものが)全くブレてないんだよねえ。それゆえのカリスマか。
興味ない人から見たら、なぜこのおじさんに皆が熱狂するのか理解に苦しむとは思うけどね。声も好き嫌い分かれると思うし。でも、もうあの声に慣れちゃったから…。(普通に歌すごく上手いと思ってさえいる)
バックバンドの演奏も相変わらずで、スミスの曲をやると途端にショボくてガックリくるんだが(笑)、それでもおじさんバンドでフェスとかでこれだけ客を沸かせられるのだから、たいしたもんなのだろう。
「Shoplifters…」とか「There Is A Light…」とかおなじみの曲に加えて、「Rubber Ring」や「The Headmaster Ritual」とか、スミスの曲をどんどんソロでもやるようになっているが、それでも「じゃあ、もうsmiths再結成はしなくていいや。」となるかというと、いまだに「奇跡よ起これ」と願ってしまうのだから、スミスファンというのは難儀なものだなあ。