「ネットがあれば履歴書はいらない」

電子書籍の衝撃」の佐々木俊尚氏が、ネット上でのセルフブランディングについて書かれた本です。
神保町の三省堂では品切れで、取り寄せてもらって買いました。
佐々木氏の著作は、自身の経験から得たノウハウを惜しげも無く紹介すると同時に、実践している方を取材して多くの実例を挙げて解説してくれるので大変わかりやすいです。
会社の名前を背負って仕事をする時代は終わり、自分の能力は自身でアピールしていかなければならなくなる状況は、自分も予想し危機感を持っていました。
氏が提唱する「セルフブランディング」の必要性はよくわかります。フリーランスで仕事をする人に限ったことではないでしょう。
検索エンジンソーシャルメディアを駆使して、自分がどういう人間なのかを他人に知ってもらうことは、同時に自分で自分のことを把握することでもあります。何が出来て何が出来ないのか、何に長けていて何が足りないのか、それを知ることで仕事や趣味の目標も立てやすくなるでしょうし、同業者や似た趣向の仲間を見つけやすくなり、励みになることもあると思います。
「履歴書はいらない」とタイトルにありますが、本書では何をどこまでオープンにするべきかといったことも注意深く丁寧に書かれていますし、必ずしも実名を晒さなくてもよいともあります。
自分もネット上で個人として目立とうとすると、誹謗中傷の嵐に晒されるといったことへの恐怖心が強く、なかなか積極的になれないところがあります。
しかし本書を読んで、きちんと自分についての情報を管理し、適切なメディアを利用すれば、メリットの方を多く感じられるのではないかと思うようになり、少し勇気が持てました。
ちなみに、本書で紹介されている「エゴサーチ」という自分の本名やハンドルネームを検索エンジンにかけて、自分の情報がどこまでオープンにされているかを知る行為があります。大手企業の採用の際に事前に調べられている例も多いそうです。
早速自分も「ぢゃぽん」「djapon」で検索してみましたが、他に同一の名前がほとんどないようなので、そこは利点と捉え、今後もこの名前で統一していこうと思っている次第です。
ただ、本物のDjavan(ジャヴァン)に訴えられたらどうしよう。
Djavanはブラジルのミュージシャンで、自分のフェイヴァリットでもあります。その名前を拝借して自分のハンドルネームを付けました。
http://www.djavan.com.br/main.php
ブラジル語で「de」は英語の「from」の意味があり「de japon」は「from japan」の意味になります。約20年前に南米を旅した時から愛用している通称です。頭に「D」が付くことによって(「ぢ」になり)類似語が極端に減るみたいです。「DJ」で始まるのでクラブDJの名前に紛れて出てくることもあるみたいですが、そこもまた気に入ってます。