「Barking」

ラジオで「Always Loved A Film」がかかっているのを聴いて、その「ポップな歌モノさ」にびっくりした。
初回限定盤にはアルバム全曲のビデオクリップを収めたDVDが付くということで、もう買うしかないと。
タワレコで買ったらステッカーに缶バッヂにオリジナルスリーブケースと、オマケもいろいろ付いてきて、さらにスピードくじを引いたら3等のアナログ盤が当たってしまった。(前のアルバムのシングルだけど…)これを聴くことはないと思うが、ジャケットが部屋の飾りになるので、当たって嬉しかった。

今回のアルバムは多彩なゲストを共同プロデューサーに迎えて制作されたらしい。1曲1曲の粒が立ち、まさにジャケットのようにカラフルな印象を受ける。
カールとリックのルーツを掘り下げて、それをコンテンポラリーな現在のアンダーワールドサウンドに落とし込むというのが今回の試みだと思うが、それは成功しているといっていいんじゃないだろうか。
どこかDead or Aliveあたりを彷彿させるし、「今時ドラムンベースかい!」と微妙なところも多々あるが、それはまあご愛嬌ということで…。
あらためて、80年代っぽさ、ニューウェーブっぽさ、UKっぽさが結果的に強調されてもいる。
斬新な独自の音を追求してきたアンダーワールドにしては、ちょっと懐古趣味でしかも「売れ線」の音を狙っていて、昔からのファンは戸惑うことになるのかもしれないが、自分はいたく気に入って聴いているのだった。