「アリス・クリードの失踪」


登場人物がたった3人だけ、というのを知って俄然興味をそそられた作品。
有楽町イトシアの中のヒューマントラストシネマに観に行った。
J・ブレイクソンという人の脚本、また初監督作品で、イギリス映画。
富豪の娘だという若い女(ジェマ・アタートン)と、その女の誘拐を企て実行する二人組の男…。
画面には本当にこの3人しか登場しない。
この3人の関係性が生み出す緊張感だけで、サスペンスフルなドラマが展開されていく。
話が二転三転し、えっと驚く場面もあるし、時にイギリスらしいシニカルな笑いもある。
非常に面白かった。
低予算でもきちんとアイディアを効果的に演出すれば、退屈させない作品が撮れるという良い見本ではないだろうか。
この監督のことを「第二のダニー・ボイル現る!」と評価する声もあるようだが、確かに観終わった後、「シャロウ・グレイヴ」に似てるとこあるな〜と思った。あれもひとりの女と二人の男の話か。
エンドロールで流れるCathey Daveyの「Holy Moly」という曲も印象的で、耳に残るなあ。(ニルヴァーナがシューゲーザーやってるような…)

ライムスター宇多丸のシネマハスラーリスナー枠に提案のメールを送ってみた。採用されないかな〜。