「バッハの旋律をに夜聴いたせいです。」


今年に入っても勢いのとどまるところをしらない、サカナクションのニューシングル。
タイトルも変わっているが、曲調もまたおかしなことになっている。(いい意味で)
…まさか「詩吟」を取り入れてくるとは(笑)。
アルクアラウンド」「アイデンティティ」がヒットしたことによって、「シングル向き」の曲のひとつのパターンが出来上がりつつあったようだが、狙ってそこに置きにいってしまうようになると、つまらなくなるんじゃないかと危惧していた。
そこへきてこの実験的な曲をシングルに持ってきたあたりは、さすが山口一郎。
武道館公演まで成し遂げて、とにかく認知度を上げるというところでの目標はひとつクリアしたということなのだろうか。また次のフェーズサカナクションは進んで行くという意志を感じさせる。
ただ、ドカーンと売れ線!という曲ではないにしろ、一度聴いたらこの歌詞とメロディが耳に残って離れなくなる強力な曲ではある。これがヒットして幅広い層に受け入れられたら、さらに今後の活動の自由度が増すだろう。
次のアルバムは、この曲と「ルーキー」を軸にして、他の新たな試みの楽曲を混ぜこんでくるのではないだろうか。…今から楽しみだ。