ヒューマントラストシネマ有楽町のレイトショーで「アップサイド・ダウン:クリエイションレコーズ・ストーリー」を観て来た。
creation records はアラン・マッギーが設立したインディーズ・レーベルで、所属したアーティストは、代表的なのはoasisをはじめとして、Primal Scream、My Bloody Valentine、The Jesus & Mary Chain、Rideなど。80年代後半から90年代にかけて一時代を築き、「世界最大のインディーズ・レーベル」と呼ばれた。そのレコード・カンパニーのヒストリーを追ったドキュメンタリー映画。
個人的に、クリエイションが最も栄えていた時期が最も熱心にロックを聴いていた時期でもあり、いわゆるブリット・ポップ世代のど真ん中でもあるので、この映画は必見と思っていた。
(前出のバンドのCDはほとんど持ってる、どころかいまだに聴き続けているのだが、もう15年以上も昔の音だったりするんだなあ。)
平日のレイトショーということで客数は10人に満たない程度、自分より前の席はすべて空いていた。小さい方のスクリーンだったが、音はデカかったので結構楽しめた。
ドキュメンタリーといってもアラン・マッギー本人やその周辺の関係者、所属していたアーティストのインタビューをまとめたものに、当時の映像が挿入されるだけのものなので、映画としてどうこうと評価するようなものではない。多分、個人的な思い入れがなければ退屈な作品なのだろう。自分としては、懐かしいバンドの演奏シーンをまとめて観れただけでも満足できた。
(資金難で倒産寸前のクリエイションを救った最後のヒット曲として、The Boo Radleys の「Wake Up! Boo」がドカーンと流れた瞬間が最もアガった!)
イギリスのインディーズ・レーベルを題材にした映画といえば、Factory recordsを立ち上げたトニー・ウィルソンの物語「24 Hour Party People」が思い出されるが、あれはドキュメンタリーではなく、きちんとストーリーのある劇映画でなかなか面白かった。アラン・マッギーの人生も波瀾万丈なので、いずれ同様に劇映画化もされるかもしれない。その時のアラン役は…ユエン・ブレムナーかな、やっぱり。

- 作者: パオロ・ヒューイット,伊藤英嗣
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