「ベルヴィル・ランデブー」
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: DVD
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シルヴァン・ショメ監督、脚本。
宇多丸氏が、ショメ監督の新作「イリュージョニスト」が公開された時に、ジャック・タチ監督作品との関連について話していたが、そういう1950年代の古い作品のフランス独特な味わいを現代に蘇らせているような、ノスタルジックな作風が特長のようだ。
自分もフランスのアニメ作品というのを初めて観たので、海外の新聞のひとコマ風刺漫画の絵がそのまま動き出したような映像に、なかなか慣れることができず、前半はほぼ呆然と眺めているような状態だった。
日本のアニメに目が慣れていると、極端にデフォルメされた人物の造形などに、ややぎょっとする。
自閉症気味の少年が自転車にだけは興味を示し、やがてツール・ド・フランスに出場するまでになっていく、というストーリーだったので、その自転車レースの場面が中心になるのかと思って観ていると、途中で意外な方向へ話が展開していく。
極端にセリフが少ない作品で、説明もなるべく省かれているので、そこでノッていけるかどうかが作品の評価の分かれ目となるかもしれない。
まずは絵柄での驚き、音楽の強い印象、セリフに頼らない話運びなど、興味深く観れたが、作品を好きになれたかというと微妙なところ。
他の海外アニメ作品とかを観て、いずれ再び観直したくなる時がくるのかも。
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