「ジューサーの考察」


原題:Reflexões de um Liquidificador
長年経営していたジューススタンドを閉店した老夫婦。ある日、妻のエルヴィラに話しかけてきた声の主は、意思を持つようになったジューサーだった…というヘンテコな映画。
シュール過ぎてバカバカしくもあるが、この映画自分はかなり好きだなあ。
失踪したエルヴィラの夫はどこに消えたのかという謎を、エルヴィラとジューサーの意味深な会話のやり取りで解き明かしていくところも、興味を惹かれて観ていられた。
ジューサーが妙に哲学的な思考に行き着いて、世の中の真理的なことを独り言で喋るところは、説得力があるんだかないんだかわからない(笑)。
そもそもこれは誰目線の作品なんだ?
それにしても、「この世の先に」といい「ガールズトリップ」といい、この「ジューサーの考察」といい…本来ならバカバカしいはずの映画を、「ブラジル映画だから」ということで好意的に観れているのはなぜなんだろう。まともな判断できなくなってるな(笑)。
シュールなコメディ映画かと思って油断してると、後半かなりショッキングなシーンもあったりして、観終わった後にさらに不思議な印象が残る。
ただ「ジューサーがしゃべるなんて面白いでしょ?」というだけには留まらない、深みがある…のか?なあ…。

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