今週はスペシャルウィークということで、明日の「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」も、毎年好例「宇多丸のシネマ・ランキング2011」をサタデーナイトLaboのコーナーでやるという。楽しみ。
過去の年間ランキングを参考にDVDをレンタルして観ていたりするのだが、今年に入ってから自分の身に突然降りて来た「マイ映画ブーム」によって、最近では来週の賽の目映画に決まった作品を、オンエアを聴く前に観ておくようにすることも多くなった。
とはいえ、無差別型映画評論を実践している宇多丸氏とは違って、あくまでも前評判などを考慮して、自分がきっと好きそうに違いない映画を厳選して観に行っているので、自分が今年観た映画をランキングすることはあまり意味がないのかもしれない。
それでもまあ、明日の宇多丸氏のランキングの予想も兼ねて、あくまで個人的な「ぢゃぽんのシネマ・ランキング2011」を発表しておこうと思う。
名画座二本立てとかで後追いで観た作品も多く、すべてを新作ロードショーで観に行ったわけではないが、いちおう今年日本で公開された作品で劇場で観たということに限定すると、今までに29本観たことになった。(「ブラジル映画祭」で観た5作品は「新作」とは呼べないのかもしれないが、あくまでも今年日本初上映ということで。)
〈以下、個人的なランキング〉
1位「SUPER!」
2位「アジョシ」
3位「ソーシャル・ネットワーク」
4位「冷たい熱帯魚」
5位「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」
6位「モテキ」
7位「恋の罪」
8位「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」
9位「トゥルー・グリット」
10位「ザ・ファイター」
11位「ブルー・バレンタイン」
12位「アリス・クリードの失踪」
13位「SUPER8」
14位「コンテイジョン」
15位「127時間」
16位「カンパニーメン」
17位「悪魔を見た」
18位「タンタンの冒険/ ユニコーン号の秘密」
19位「GONZO」
20位「ジューサーの考察」
21位「ヤバい経済学(Freakonomics)」
22位「MPB 1967」
23位「UPSIDE DOWN〜The Creation Records Story」
24位「ガールズトリップ」
25位「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」
26位「クリチバ0℃」
27位「ウォール・ストリート」
28位「この世の先に」
29位「さや侍」
…だいたい自分が好きそうな映画を観に行っているので、基本どれも面白かった。全く駄目で憤慨したのは最下位くらい。あとは他の作品との相対的な比較であえて順位を付けてみたに過ぎない。
宇多丸氏のランキングの予想ということでいうと…。
(青字でリンク貼ってあるのは、「シネマハスラー」でも扱われた作品。意外に多くかぶってた。リンク先はその作品を批評した回のポッドキャストに繋いでます)
おそらく、「アジョシ」「ソーシャル・ネットワーク」「スーパー!」は宇多丸氏も上位に置いて高く評価すると思う。それでも第一位は…「サウダーヂ」にしてくるんじゃないかな。(自分は「サウダーヂ」は来週観に行く予定なので、評価できず…。)
自分もTOP3に置いた3作品…。どれも好きだが、「アジョシ」はアクション・エンターテインメントとして最高で、それに留まらない泣ける要素も強かった。普通に楽しめた度でいえばこれが文句無しの1位。「ソーシャル・ネットワーク」は最も完成度が高く、演出やカメラワークなど総合的に優れた作品だったと思う。…しかしこの2作品は他の人が評価しても1位になりうると思ったので、あえて個人的な思い入れ度から、「スーパー!(Super!)」をマイランキングの1位にすることにした。単純に一番感情移入出来たから。後は観終えた後の余韻の長さ…。なんだかよくわかったようなわからないような、微妙な感覚を残すことによって、観終えてからしばらくしても、「あのシーンのあれは何を意味していたのだろう…」と思い返してはしばし考えにふけるほど、自分の中に刻みこまれたということで、最も印象深い作品だったといえる。今のこの自分の年齢、このタイミングで観ていなければ、ハマらなかったかもしれない。そういう意味でも、自分にとって2011年を代表する作品。
その他は、自分の映画ブームのきっかけとなった「冷たい熱帯魚」は衝撃度でいえばNo.1なのだが、やや冗長に感じたという完成度の点でTOP3の次に位置づけた。そして同じ園子温監督作品の「恋の罪」も、かなり好きな作品ではあるのだが、「冷たい熱帯魚」と比較したが故に、ややそれより下の位置に置くことになった。
果たして、宇多丸氏はどのような評価をしてくるのか。…「モテキ」の評価が宇多丸氏より高いのは間違いないと思うけどね(笑)。
ちなみに宇多丸氏のワーストに位置づける作品もだいたいの予想が付くのだが、「さや侍」はワースト5に入れてくると思うし、最下位はおそらく「あしたのジョー」もしくは、先々週の「映画 怪物くん」なのではないだろうか。自分は観てないけど、観なくても大体納得できそうな順位になってくると思う。

- 作者: 宇多丸,TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」
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2月
「冷たい熱帯魚」(@テアトル新宿)
「GONZO」(@シネマート新宿)
3月
「悪魔を見た」(@109シネマズ木場)
「トゥルー・グリット」(@楽天地シネマズ)
5月
「ブルー・バレンタイン」(@新宿バルト9)
6月
「ヤバい経済学(Freakonomics)」(@新宿武蔵野館)
「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」(@新宿ピカデリー)
「さや侍」(@新宿ピカデリー)
「アリス・クリードの失踪」(@ヒューマントラスト・シネマ有楽町)
「SUPER8」(@TOHOシネマズ錦糸町)
7月
「ソーシャル・ネットワーク」(@早稲田松竹)
「ウォール・ストリート」(@早稲田松竹)
「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」(@シネマライズ)
8月
「SUPER!」(@新宿武蔵野館)
「UPSIDE DOWN〜The Creation Records Story」(@ヒューマントラスト・シネマ有楽町)
9月
「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」(@キネカ大森)
「アジョシ」(@楽天地シネマズ錦糸町)
「カンパニーメン」(@ヒューマントラスト・シネマ有楽町)
10月
「モテキ」(@TOHOシネマズ錦糸町)
「127時間」(@飯田橋ギンレイホール)
「ザ・ファイター」(@飯田橋ギンレイホール)
「クリチバ0℃」(@ユーロスペース)
「この世の先に」(@ユーロスペース)
「ガールズトリップ」(@ユーロスペース)
「ジューサーの考察」(@ユーロスペース)
「MPB 1967」(@ユーロスペース)
11月
「恋の罪」(@テアトル新宿)
「コンテイジョン」(@TOHOシネマズ錦糸町)
12月
「タンタンの冒険/ ユニコーン号の秘密」(@TOHOシネマズ錦糸町)