ビルボードでマシュー。

Girlfriend

Girlfriend

いやあ…。それにしてもマシュー、さらに太ったなあ…。なにはともあれ、その風貌に絶句。
初のビルボードライブ東京。2012の初ライブは、マシュー・スウィートのplays「GIRLFRIEND」Live!
あの名盤「GIRLFRIEND」を聴いた時の衝撃から、はや20年。盟友Velvet Clashをバックに従えて、アルバムを曲順通り再現するという、ファンにはたまらない貴重な公演。
とはいえ、マシュー&ヴェルヴェット・クラッシュは、サマーソニックで10年前に一度観ている。(サイン会にも並んで、ゲットしたサイン入りパンフは今でも宝物。)
それ以来…それでも10年経っている。楽曲の素晴らしさは色褪せないと思ってはいたけれど、ファット・ママのように肥えて性別も判別しにくくなったマシューを見るのは心苦しい。
二回公演の2ndで、初っ端から声が出なくなっていたマシューをヒヤヒヤしながら観ていたが、途中水を飲み飲み、なんとか喉を持たせてやりきった1時間半。
終わってみれば、非常にいいライブだった。
ビッグネーム来日の際には、かなり躊躇する値段の付くビルボードライブ東京にしては、破格の「カジュアルエリア 4000円」だったのだが、元を十分にとれる充実の内容。
アルバム全曲プレイした後、おまけに「Sick of Myserlf」を最後に披露してくれるというサービスぶりに大満足。
ただ、今回のライブの満足度の高さは、ひとえにリック・メンク&ポール・チャスティンのヴェルヴェット・クラッシュのおかげ!(忠実にコピーに徹したリードギタリストも素晴らしかったけれども)
リックのラフだけれどもノリ重視のドラミング無しには「Girlfriend」の再現は難しいとは思っていたけれど、まさかベーシストとしてポールがステージに現れるとは思っておらず(サマーソニックの時はギターをプレイしていた)、その二人の息がぴったりで、バスドラムとベースのルート引きのシンプルなプレイに、この20年のふたりの道のりを重ね合わせて聴くと、なんとも感慨深く、それだけでちょっと泣けてくる。
マシューの曲の良さを再確認したが、声の衰えと風貌の体たらくのおかげで、20年前の完全再現というには程遠かったのに比べて、変わらずにいるヴェルヴェット・クラッシュのふたりに、とにかく感動した。正直、ヴェルヴェット・クラッシュ単独のライブの方が、質が高いのでは…、そっちの方が観たいと思わせるほどだった。
しかし、やっぱりマシューの曲はいいんだよなあ。日本人好みの「泣き」が効いているというか。激しいシャウト系の曲だと声が出ていなかったマシューだが、「Winona」「You Don't Love Me」「Nothing Lasts」といった静かな曲では、しっかり聴かせた。…やっぱ泣けるわ。

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村