「骨太コリアンムービー熱狂読本」

韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜

韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜

韓国映画 この容赦なき人生」というタイトルのこの本、鉄人社より発売されていて、以前から本屋で見かけては買おうかどうしようか迷っていた。
というのは、すでに「激辛韓流映画100」という洋泉社のムック本を買って読んでいたので。
内容がほとんど重複するのではないかと思っていて、値段も洋泉社の物より高くて1800円だし…と躊躇していたのだ。
職場にこの鉄人社の方を買ったという方がいたので、洋泉社の方と交換する形でお借りして読んだのだが…。
いや、この本、やっぱ買いだわ。
韓国映画全般についてのガイドという感じではなくて、「骨太コリアンムービー熱狂読本」という副題が付いているその通りに、まさに自分が韓国映画に求めている要素について特集している。
第一章の「観ずに死ねるか!問答無用の32本」で取り上げられた作品は、ちょうど半分を観て、残り半分はこれから観るリストに入っているものばかり。
内容紹介も、あらすじの要約なら、未見の作品については読むのを控えたいとこなんだが、それぞれの作品に思い入れが強かったり、関係の深い映画人へのインタビューという形式なので非常に興味深い。
宮藤官九郎が「息もできない」を、園子温監督が「ビー・デビル」を、寺島しのぶが「母なる証明」を、竹中直人が「悪魔を見た」を、新井浩文が「チェイサー」を、阪本順治監督が「殺人の追憶」を…と、語る側の人選もかなりツボ。
すでに観た作品でも、自分とはまた全然違う視点から捉えたりされていて、もう一度観なおしたくなってくる。
第二章の監督論で取り上げられているのは、キム・ギドクポン・ジュノイ・チャンドンパク・チャヌクの4人。…まさにこれ、自分が観ている…というか、この監督たちの作品しか観ていないぐらいの、どストライクな人選。
まあ、この方達を語らずして、今の韓国映画は語れないのだが。
男優女優についても、自分が好きな作品に出ている人、興味を惹かれている人、ちょうど知りたかった人について網羅していて、いちいち頷ける充実の内容。
お借りしてほとんど読んでしまったけど、自分でも手元に持っておきたい一冊だなあ。
(文中敬称略、内容紹介はAmazonより一部抜粋)
映画秘宝EX 映画の必修科目02 激辛韓流映画100 (洋泉社MOOK)

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