「バンアパがついに…。」


the band apart、今年初のワンマンライブに行って来た。
なにげにSHIBUYA O-EASTでライブを観るのも初めてで、意外と小さめの会場かと思われたが1000人以上は入るらしい。ステージの高さもちょうどよく、入り口付近の後方からでも見やすい。AXと似た感じか。
平日なのにSOLD OUTということで、お客さんはぎっしり。
SEもなくふらっと自然体で現れた4人だが、初っ端に「Falling」をかまして、いきなり会場のボルテージを上げる。
「Scent of August」からの曲を中心にたたみかけるように数曲のブロックを一気にプレイする。緩急も自在で濃密なグルーヴ。最高の演奏だ。
「Scent of August」というアルバムを、新鮮味を感じられない曲が多くて失望したと、否定的に評価した自分だが、そうは言ってもライブとなればまた別で、生で聴いたら絶対いいに決まってる、とも思っていた。
やっぱり思ってた通りというか、新作アルバムだと思って聴いた時に、以前のあの曲に似てるとか、リフも同じっぽい…とか気になっていた曲が、過去の曲と織り交ぜた流れの中で聴くと、この曲こんなにカッコよかったんだっけ?…と驚くぐらい盛り上がってしまい、やっぱあのアルバムいい曲いっぱい入ってんじゃん!と簡単に掌を返してしまうのだった。

この日のライブは「SMOOTH LIKE BUTTER Parisien & New Songs」と銘打たれており、MCではフランス・ツアーの土産話を披露。…といっても、大したことは言ってなかったけど(笑)。原さんの脱力MCは相変わらずのスベリ知らずで、それをわかってて喝采するファンとのやり取りで、会場はすごくいい雰囲気。
中盤で、いよいよその「New Songs」の部分、新曲の初披露があったのだが、「とりあえず聞いてみて。」と演奏された3曲を聴いて、まあ、とにかくびっくり。
ここへきてまさかの…、荒井さんが歌うメロディに載るのは、なんと日本語詞
いやとうとう禁断の…バンアパが日本語で歌う日が来てしまったか!と、驚くと同時になんとも言えない感慨に。
歌メロは今までの曲に似た感じで、日本語が載っていても全然違和感がない。歌詞の内容までは詳しく聞き取れなかったが、サマーソングっぽかったりで、バンアパの世界観は保たれている。
しかし演奏はむちゃくちゃ高度なアンサンブルで、日本語の歌詞で歌われたからといって、売れ線のポップスを急にやり始めたわけではなく、他のどのアーティストにも真似のできないロック・ソングが出来上がってしまった。
もう何をやっても揺るぎないバンアパサウンドを構築した上で、満を持しての日本語詞だと思われ、これはさらなる進化だと思う。
次のアルバムは全編日本語詞でいったりするのだろうか。いよいよ今後のバンアパが楽しみだ。

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