「アジカン@国際フォーラム」


友人に誘われて急遽アジカンのライブを観に行くことになった。
国際フォーラム自体に行ったことがなかったので、一度あそこで観てみたいとも思っていた。
ホールAだが、思ってたよりずっとでかい。何人入るんだろ。
NANO-MUGEN FES.には何度か行ったこともあるし、他のフェスなどでもよく観ているのだが、なにげにアジカン単独のライブを観るのは初めてだ。
ほぼ開演時刻通りにスタートしたが、1曲目がいきなりBeckの「Loser」のカバー。意外な選曲にちょっと驚いたが、ここ近年のゴッチの低い声でのラップ的歌唱というのは、かなりいけてるのでなかなか良かった。
2曲目からはアルバム「ランドマーク」の前半に収録された曲を順にプレイ。大きな会場でも堂々たる演奏。
アジカンというバンドは、特に演奏がうまいと思われていないところがあるが、実はなにげにその都度常に演奏が安定しているバンドでもある。
難しいことはそんなにやらないのだが、ちょっとずつサウンドの幅を拡げ、バンドのスケールを大きくして、ここまできた。今やトリッキーな曲も、ど定番の曲も、いつでもどこからでも繰り出せる日本屈指のライブバンドになった。
今回は3人のサポートメンバーも加え、ホールツアーにふさわしいビッグなサウンド。「ランドマーク」の曲を中心に新旧織り交ぜ、観客を熱くさせていた。前半ですでに「君という花」を演ってしまうところに、自信がうかがえる。
個人的にはここ数作のアルバムの曲は、もう歌メロが出尽くした感があるので、昔の曲に比べるとちょっと退屈してしまう。
ブルートレイン」を演ってくれたのは嬉しかったが、こういうキヨシのキレッキレのドラムが効いたグルーヴィーな曲がもっと増えるといいのだが。
やっぱり「リライト」「ループ&ループ」を観客は待ち望んでいて、歌モノとしての必殺チューンが作り出せるようになることを希望したりする。
でも、いいライブだった。

ランドマーク(初回生産限定盤)(DVD付)

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