「マーヴェリックス/波に魅せられた男たち」


3日連続で映画館へ。しかしいずれもサービスデー(笑)。
ヒューマントラストシネマ渋谷で「マーヴェリックス/波に魅せられた男たち」を観てきた。
サーフィン関連の映画はなるべく観たいと思ってはいるが、いわゆるサーフムービーは、ドキュメンタリーか、ライディング集のようなものが多く、この作品のようにストーリーがあって、役者がきちんとドラマを演じて…というのはなかなか少ないようだ。
昨年の「ソウル・サーファー」もなかなかいい映画だったが、この「マーヴェリックス」も事実を基にした作品。
北カリフォルニアの世界最大級の大波に16歳で挑んだ伝説のサーファー、ジェイ・モリアリティ(ジョニー・ウェストン)と、彼の師であるフロスティ・ヘッソン(ジェラルド・バトラー)の絆の物語。
スタントプレイヤーだけに頼らず、主演の二人とも実際のライディングシーンに果敢に挑んでおり、それが「サーフィンを題材にした劇映画」には留まらないリアリティを生んでいる。
(実際にジェラルド・バトラーは生死を彷徨う事故に遭ったそうだ。)
サーフ・ムービーとしても秀逸だが、サーフィンに興味がない人が観ても感動出来る、いい作品だと思う。
幼くして父親と離別したジェイと、両親を無くして孤独だったフロスティの心の交流を、丁寧な描写の積み重ねで描いており、その他の登場人物も皆魅力的で、感情移入できるようになっている。
ドラマとしてしっかり作り込まれていて、とてもいい映画だった。
お話の部分以外では、巨大な波の恐ろしさを存分に感じたり、波に乗れた瞬間の映像でガチアガり出来たのは、やはりちょっとだけでも波乗りをかじっていたおかげだろう。
サーフィンをやっていない人よりは、この映画を倍以上楽しめたと思う。それだけでも「やってて良かった!」と思えた。
あと個人的には、劇中でマシュー・スウィートの「Girlfriend」が流れた瞬間はアガったなあ〜。

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