「SONICMANIA 2013」


Perfume電気グルーヴサカナクションPET SHOP BOYS、そして再結成THE STONE ROSES…と、その豪華なラインナップを知って、開催を楽しみにしていたSONICMANIA 2013。
毎年恒例の夏フェス、サマーソニックの前夜祭という位置付けのオールナイトのイベントだが、幕張メッセを満員にするに十分の大規模開催。
オールナイトのイベントに参加するなんて、ずいぶんと久しぶりのことなので、体力が持つかどうか心配…それほどに観たいアーティストが連続で登場。
実際、クラクソンズは観たくてもタイムテーブル的に断念せざるをえなかったほど。

まずいきなりのPerfume登場にフロアは超満員。すごい盛り上がりだった。
実はPerfumeをライブで観るのは初めてだったのだが、もちろん曲も好きでよく聞いていたし、そのパフォーマンスの見事さは映像とかで観て知っているつもりだった…のだが、生で観て、もうすっかり心奪われた。…マジやばいっす、パフューム。
高度な振り付けに加えて、3人の見事なフォーメーション、連動するパフォーマンスの完成度の高さに、単純に視覚的に魅了されるうえに、MCでのほんわかした雰囲気…からの〜、ドカーン!とくる曲の爆発力。これはみんな虜になるわ。
いや…パフュームやばい…とブツブツ呟きながら、余韻冷めやらぬうちに、隣のステージに移動して、電気グルーヴを観る。
そしたら…直前のPerfumeインパクトをかき消すほどの、圧巻の電気のステージ。
瀧と卓球のコミカルなパフォーマンスはもちろん笑っちゃうし楽しいのだけれど、サウンド的にもうカッコ良過ぎるし、勢いだけでなくクールな美学すら貫かれている。
あと3Dマッピングを使った照明演出が面白過ぎる。
ガリガリ君」〜「シャングリラ」〜「あすなろサンシャイン」と畳み掛ける、サービス満点の選曲にもやられた!
その後休憩を挿みつつ、ローゼズに備える。
ブリットポップ直撃世代にして、ローゼズの来日を見逃している自分にとっては、15年以上を経てのまさかの再結成という流れは感涙もの。
だったはずだが…正直、今回のライブは個人的にはまったくのれなかった。
演奏がボロボロ…3人がまるで噛み合っていない。
特にレニのドラムが衰えがひどく、手数でごまかしているが、速いリズムはもうモタってキープできない。
ジョンのギターも、決まったフレージングはきっちり弾くが、いざアドリブをかまそうとすると、まるでフレーズが出てこず、ジャカジャカやってごまかすだけ。
周りがどうであろうが、調子っぱずれの歌を堂々と歌うイアンだけが、ある意味一番ぶれてなかった。
まあ、もともと演奏の上手いバンドというわけでもないので、この4人が奇跡的に再び集まることができただけでオールオッケーとすべきなのかもしれない。
ただ再結成を成功とするかどうかは、4人が集まった時のバンドマジックが戻るかどうかにかかっていたわけで、その上でこの有様では、やはりこの再結成も金銭的な要因によるビジネスとして、冷めた見方をせずにはいられなかった。残念。
ちょっと意気消沈して、だいぶ眠気にもおそわれてきたので、トリのサカナクションは、もう何度も観てるから、最後方からちょこっと観るだけで帰り支度しようかな…と思っていたのだが。
観始めるとやっぱりサカナクションは素晴らしいライブをするなあ。
ライブ用にアレンジも変えたり、メドレーで繋いだり、ライティング演出なども含めて、工夫を最大限に凝らし、最高のステージにしようという気概を見せてくれる。
前回のアルバムがいまひとつと思っていたが、ライブバージョンで聞くと、こんなにカッコいい曲だったっけ?と驚くほどで、感服した。
今、最強のライブバンドでもあるんじゃないだろうか、サカナクションは。
とにかく充実のラインナップで、大いに堪能したソニックマニア
来年もいいメンツだったらぜひ参加したい。
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