「メルマ旬報をコンプリート。」


水道橋博士は自分にとっての最大のエバンジェリスト(伝道師)で、ここ数年の趣味的活動の充実は、すべて博士のTwitterをフォローしたところから始まっていると言っても過言ではない。
博士の薦める本を読み、ラジオを聞き、テレビや映画を観ていたおかげで、知的好奇心が途切れることがない。
小島慶子のキラキラ!」を最初はPodcastで博士の出演する回から、そのうち全曜日を聞き始めて、宇多丸氏の映画評に興味を持って「タマフル」を聞くようになったし、園子温監督の「冷たい熱帯魚」をプッシュされていたので、数年ぶりに映画館に映画を観に行ったら、震えがくるほどの衝撃を受けて、それから映画鑑賞がマイブームになった。同じくプッシュしていた「さらば雑司ヶ谷」を読んでから、樋口毅宏作品もほぼ全部読んでいる。
町山智浩氏の存在を知ったのも博士経由。「異常な鼎談」を観て知った文化人は数え切れない。佐々木俊尚氏にも影響を受けてるしなあ。
直接は博士と関係ないようだが、「粋な夜電波」を聞くようになったのも、それ以前にTBSラジオを聞く習慣ができていなければ出会えてなかったかもしれないわけで。
それがいまや菊地成孔氏を先生と慕うまでになって、音楽を教わるだけにとどまらず、あらゆることに強く影響を受けて今を生きているわけだから、水道橋博士は自分にとって恩人のような存在である。
そんな博士がその幅広い人脈を駆使し、人徳ゆえに集った豪華執筆陣の連載をメールマガジンで開始したと知った時には、これはぜひ購読せねば!と盛り上がったものだった。
ましてや、古い岡村ちゃんファンとしては、ここへきて水道橋博士岡村靖幸の邂逅が起こるとは、数年前には想像も付かなかった、嬉しい事態。ただでさえ素の部分をなかなか見せない岡村ちゃんが、このメルマガの連載では雄弁に語ってくれている。これを読むためだけでも月500円は安い!
というわけで、配信開始早々に購読を開始した「水道橋博士のメルマ旬報」だったが、号数を重ねるごとにどんどん追加されていく連載本数。膨大な量のテキストは、さすがに読み切れなくて、17号まで受信した段階で一旦配信を停止してしまった。
…なんか前の号を読むより先に次の号が送られてくるのがプレッシャーになってしまって(笑)。
そうこうしているうちに、Kindleを持っているくせにepub形式に対応した電子書籍リーダーが欲しくなって、SONYのReaderを購入したので、今なら「メルマ旬報」もepubに変換して読める!と思って、再度購読を申し込んだ。
読み切れなくても、電子書籍としてリーダーに入っていれば、気が向いたときに好きな号からランダムに読めるので、プレッシャーは軽減されるので。
ちょうど博士の生誕50周年記念キャンペーンで、今申し込めばバックナンバーも無料配信されたので、絶好のタイミングだった。
購読を一旦停止する以前の分は、メールでは受信していたが、epubには変換しておらず、本来ならバックナンバーを購入しなおさなければならなかったのだが、Twitterで博士に直接リプライして問い合わせたところ、購読の確認がとれれば購読分すべてをepubで再ダウンロードさせてもらえるという、親切な対応をしていただいた。担当の原カントさん、ありがとうございました。
というわけで、「メルマ旬報」コンプリート。…しかし、全部を読み切れない状況には変わりがない(笑)。

藝人春秋

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