「『水曜WANTED!』再び?」

粋な夜電波」第129回は生放送。
大谷能生さんをゲストに迎えての「ジャズドミュニスターズ特集」!
…となれば、「Birth of Dommunist」のリリックには、大谷さんからしか出てこないような特殊な固有名詞などもたくさんあるので、先生も「歌詞カードに注釈を付けようかと思った…」とおっしゃっていたほどでしたので、これはさぞかし制作秘話や歌詞に込められた深い意味を解説してくれる、内容の濃い60分になる…と期待したのですが、ものの見事に肩すかし(笑)。
二人でおせんべい食べながら、スタジオのテレビで女子バレーボールの対ブラジル戦を観ながらダベっているという、ゆる〜い放送になりました。
といっても、それはそれで最高に面白かったんですけど(笑)。
番組冒頭部分を文字起こししてみました。

いずもりの南部せんべい 特上ごま 13枚入り×5袋

いずもりの南部せんべい 特上ごま 13枚入り×5袋

菊地 パキッ…(ボリボリボリ…)
大谷 ん?…(ボリボリ…)
菊地 うん…(ポリポリポリ…)…まあ、煎餅を食いながらで…。
大谷 はい、八戸銘菓、「いずもり」の南部煎餅
菊地 これは…(もぐもぐ)
大谷 お土産に。
菊地 お土産に。
大谷 うちの…父親と母親が…
菊地 (笑)。
大谷 弟に娘が生まれまして。
菊地 はい。
大谷 え〜…「おめでとう!」ということで。
菊地 うん。
大谷 「これを菊地さんに食べさせてください。」と。
菊地 (笑)。
大谷 (笑)。「あ、今日ちょうどラジオありますよ。」というので。
菊地 なるほど。
大谷 ついさっき行って来たわけですけれども。
菊地 今、大谷君の…八戸…、大谷君、八戸に帰ったわけじゃないよね?
大谷 いや、帰ったわけじゃないです。親が出て来たんですよ。
菊地 なるほど。両親健在なんですか?
大谷 健…在でございます。
菊地 ああ、ほんと。
大谷 元気過ぎて…テニスとかやってる!
菊地 (笑)。
大谷 (笑)。すごいですよ。…はいはい。
菊地 そのメーカー…八戸煎餅…これはせんべい汁などとは違うの?
大谷 違いますね。「いずもり」の南部煎餅ほとんど味がしない
菊地 うん。
大谷 胡麻の味だけで。
菊地 胡麻の…(笑)…味しかしないですよね。
大谷 白ワインにピッタリなんですよ。
菊地 ああ、かもしれないね。
大谷 うん。無駄な味がしないだけに。
菊地 ああ、そうかもしんない。
大谷 この上にイクラをたくさんのせて、こう…「でかいカナッペ!」とか言って、こう…ね(笑)。
菊地 (笑)。
大谷 ガブッ〜って食べるっていう…。
菊地 いいねえ。


大谷 はい。…あれ?…いいんですか?…こんな始まりで。
菊地 普通に楽しいですねえ。
大谷 (笑)。


菊地 え〜…というわけで、「菊地成孔の粋な夜電波」第129回。
大谷 うわ〜、すごい。
菊地 本日は生放送でございまして。
大谷 生?…ヤバい!
菊地 生、ヤバいですよ。
大谷 ヤバい、ヤバい。
菊地 ウチらが一番気を付けなきゃいけない場ですよね。
大谷 いけない。…み、み、みなさん、こんぬつわ!
菊地 (笑)。
大谷 (笑)。
菊地 喜んじゃうから。
大谷 喜んじゃう。
菊地 喜んじゃう、YMOの…人が…。
大谷 YMOこなさんみんばんわ(笑)。喜んじゃう。…はい。


菊地 ービー・ンコックは、入れ替えてもービー・ンコック…
大谷 ですね。ウィントン・マルサリスは、入れ替えるとマイントン・ウリサリス
菊地 (笑)…ウリサリス、まずいよね。
大谷 ウリサリス、まずいですね。
菊地 まあ、そんな…今、ジャズ喫茶で80年代に流行った
大谷 うん。ひっくり返す(笑)。
菊地 ジャズミュージシャンの名前をひっくり返すということを、チラッとやってみせた、番組パーソナリティーの…
大谷 うん。


菊地 …ま、「どのポジションを狙ってるんですか?」と言われれば、かろうじて舞の海関」かな?…っていう(笑)。
大谷 引退されちゃったじゃないですか。
菊地 いや…だから、あの…今の、「舞の海関」。
大谷 今の「舞の海関」。なるほど、なるほど。
菊地 うん。あの…背が小さくても出来る!っていう…(笑)。
大谷 (笑)。
菊地 …ところを見せたい。
大谷 見せたいですか(笑)。
菊地 見せたいです、国民の皆さんに。
大谷 うん。
菊地 そんな菊地成孔とですね。
大谷 え〜…今日はゲストでお呼びいただきました…
菊地 はい。
大谷 えーと、あまりテレビを見ないんですが、これだけは確信を持って言えるんですけど。
菊地 はい。
大谷 安堂ロイド」の次は、コンドロイチンだと思います。
菊地 (笑)…「近藤ロイチン」でしょ?
大谷 「近藤ロイチン」さん、だと思います。
菊地 コンドロイチンねえ〜。
大谷 軟骨、だと思います。
菊地 軟骨だよね。
大谷 うん。…あとはサメね!


菊地 鮫!…鮫はまだいいんだけど、やっぱ今の…現代日本ってのは、いろんなものが足りてないと思う。
大谷 足りてない!(笑)。
菊地 足りてない、やっぱりね。
大谷 潤滑油とかね。
菊地 うん、潤いが足りてない。「潤いのない社会」
大谷 ですね!
菊地 …の中を、我々…はラッパーとして活動としてる…してろ…
大谷 呂律が回ってません!
菊地 (笑)。
大谷 滑舌を良く行かないと!…生放送なんですから。
菊地 そうね。煎餅食いながらだからね。(もぐもぐ…)


大谷 煎餅食いながら…パサパサになりますよ。カラッカラに乾きますよ、喉が。
菊地 「カラッカラに乾いた喉から…」じゃないですか(笑)。
大谷 大変ですわ。
菊地 「カラッカラに乾いた喉から…」のね。
大谷 まあ、あれはね、あんまり言えないですけど、何かを摂取するとああなるわけですけど。
菊地 ああ〜、そうですね。
大谷 うん。
菊地 はい…まあ…というわけで、生放送で、大谷能生君が来ているということで。
大谷 はい。
菊地 これはもう「ジャズドミュニスターズ特集」なわけですよね。


大谷 はい。えーと…一緒にね、菊地さんと大谷君でやっております、ジャズ・ヒップホップ・ユニットというものがありまして。
菊地 まあ…生まれて初めて付けましたよ、芸名らしきものを。
大谷 はい。
菊地 「N/K」(エヌ・スラッシュ・ケー)っていう…(笑)。
大谷 私も初めて芸名…って、本名…芸名付けないですね、そう言われてみると我々は。
菊地 全然付けない、うん。
大谷 「YOSIO*O」で、ローマ字で。で、(「SHI」から)「H」を抜いたんですよね。
菊地 抜いた。
大谷 なぜかというと、普通に今はローマ字入力で打つと「SI」で「シ」と出るので。
菊地 はいはいはい。
大谷 抜いてみよう、と。
菊地 なるほど、なるほど。
大谷 …と思ったんですが、これが大失敗で。
菊地 (笑)。
大谷 様々なところで、「誤植、誤植!」の嵐
菊地 そうね。


大谷 まず、今回すごいですよね。「JAZZ DOMMUNISTERS」…
菊地 「JAZZ DOMMUNISTERS」というヒップホップのクルーを作ったんですけども。
大谷 はい。「ドミュニストの誕生」っていうアルバムを、ついこないだ…
菊地 そうですね。1st アルバム。出たばっかですね。
大谷 はい。
菊地 え〜…何から言えばいいだろうね。
大谷 そうですね。
菊地 「ショップで買えません!」ってね。
大谷 (笑)。店では売ってません。
菊地 結構ね、店で買おうと思ってる人がいるらしいんだよね。
大谷 タワレコ買おう!」とね。
菊地 (笑)。思ってる人がね。
大谷 思ってる人が…
菊地 いるみたいだよね。
大谷 ちょっと行ってみて…なんですかね。
菊地 「そりゃあ日本語ラップなんだから、タワレコで…」
大谷 あるだろう、と。「買うべや!」って言ってね。
菊地 「買うべや!」
大谷 で、「行くべ!」
菊地 「行くべ!」っつって行くと…無い!(笑)。
大谷 無い!…「入荷してないんですか?…やっぱまだまだだな。」みたいな感じになっちゃうってことなんですけども。


菊地 完全自主流通なので。
大谷 ですね。
菊地 予約しないと、買えないんですね。
大谷 すごい…ですね。予約して…しかもネットでしか買えないよ、と。
菊地 そうですね。
(サブから「番組サイトにリンク貼ってます。」の声)
菊地 番組サイトにリンクを貼ってますので…
大谷 なるほど。
菊地 今からでも遅くはないので、買っていただきたいですね。
大谷 ね。たっぷり個人情報入力して。
菊地 そうね(笑)。
大谷 何回も何回もEnterキーを押して、苛々苛々したくらいの頃で、だいたい金を払わされる…っていうようなね。
菊地 そうね。うん、何か高いストレスを与えてね…(笑)。
大谷 (笑)。…ハードルを上げまくっておりますね。
菊地 上げてるよね。
大谷 上げてますね。まあ、それを乗り切って来た人だけが…
菊地 そうそうそう。
大谷 うん。


菊地 そしてね、太っ腹なことにはね、「You」で始まって「Tube」で終わる動画サイト…
大谷 はいはい。
菊地 …に、全曲試聴の状態に…。
大谷 あ、上げましたね。
菊地 …にしたんで、まあ…それで満足する人が続出!
大谷 (笑)。…さすが、昨今はすごいですなあ。
菊地 そんな商品事情によりですね。
大谷 うん。
菊地 想定していた数の…ま、100分の1程度は売れている(笑)。
大谷 (笑)…リアル。これがリアル。


菊地 はい。そんなジャズドミュニスターズの、今日も…この番組しか結局、宣伝ツールが無いんで。
大谷 そっか、なるほどなるほど。
菊地 これから月イチでお願いしますよ、ジャズドミュニスターズ(笑)。
大谷 じゃあ、来ます来ます(笑)。
菊地 ジャズドミュニスターズの日があるっていうね。
大谷 そうですね。プロモーションですね、うん。


菊地 とは言いながらですね、もう…全然、全く二人とも駄目です、今日。放送に対してね。
大谷 そうですねえ。
菊地 バレーが気になっちゃって。
大谷 はい。テレビが目の前に6台並んでいて。
菊地 これがね〜、ラジオ局ですね〜。
大谷 しかも生放送なので、どんどんどんどん新しい情報が目の前で展開されていく…
菊地 中で…
大谷 特に…中で…バレーボール…(笑)。


菊地 大谷君、バレーやってたんでしょ?
大谷 バレーやってたんですよ。
菊地 衝撃の事実ですよ。長い付き合いの中で。
大谷 いやいやいや…意外とちゃんとやってたんですよね。
菊地 解説できるでしょ。
大谷 解説できる…けど、ルールが僕が子どもの頃と、結構違っていて。
菊地 ふん。
大谷 昔はね、足で拾ったりするとね、殴られたんですよ。
菊地 今、足で拾っていいの?
大谷 拾っていい…はず。
菊地 おお〜、全く全然…ルールもね…。
大谷 殴られるっていうか、罰則…罰っていうか、ダメだったんですよ。
菊地 ダメだったんだ。


大谷 うん。しかも、なにせサーブ権が無いっていうね。
菊地 サーブ権って言ってたね。
大谷 「言ってたね」ぐらいですか?
菊地 うん。「サーブ権」とか日照権とか言ってたよ。日本人は、昔!
大谷 (笑)。
菊地 今、言わないね。
大谷 今、「知る権利」でしょ。
菊地 「知る権利」!…何?「知る権利」って(笑)。今の事がわかんない人だからさあ…。
大谷 わかんない、わかんない。バレーにおける「知る権利」ですよ。あなたたちは何センチなんですか?
菊地 いやあ…ヤバいよねえ。


大谷 187センチがおりましたね、今。
菊地 「石倉(187)」みたいなのいたよね。…今、適当に言いましたけど(笑)。
大谷 そうですね(笑)。
菊地 こう…何で?…あの、基本的な質問なんですが、あまりに世ズレしてるっていうか、バカ丸出しですけど、どうしてこんなに可愛くなっちゃったの?
大谷 あ、そうですよね。なんでしょうねえ。
菊地 これ…だって…「誰にする?」って言われたら「誰でもいい!」としか言いようがないですよね(笑)。
大谷 (笑)。背の順に並んで欲しいぐらいですけど。
菊地 いやあ…。


大谷 ちょっとほんとに…おっ!
菊地 ブラジルがねえ〜、憎たらしいよねえ〜。
大谷 憎たらしいですよね。
菊地 普段ブラジル贔屓だけどね、今夜ほどブラジルが憎たらしい日はないわ。
大谷 ああ〜、やられちゃった。
菊地 あー…やられちゃった。…この人だって小さく見えてるけど、大きいよね。
大谷 大きいですよ。
菊地 おっきいですよ。
大谷 こんな人たちが目の前でバーン!って壁作ってきたら、どうします?
菊地 (笑)。
大谷 おっ!おっ!とか言って。
菊地 まあ…何て言ったらいいかね…くるぶしに絡み付く…
大谷 (笑)。…やっぱ下から…
菊地 うん、やるとしたら、くるぶしに絡み付くしかない。そういうのは得意っていうかね。
大谷 得意ですね。


菊地 大谷君はなんですか?…ちょっと大きめの人が好き…みたいな?
大谷 ですね。あの…そういう話を…ギガンティスってやつですね。
菊地 いわゆるジャイアント・ウーマン…
大谷 ジャイアント・ウーマン好きとしては。
菊地 8分の1計画トラウマですね。
大谷 はいはいはい。フィクションとしては、ほんとに…もうね。そういうゲームもあるんですよ。
菊地 ほんと!
大谷 そういう女性がどんどん街を壊していくっていうのを、誘導して眺めるっていうだけのゲームが(笑)。
菊地 ヤバいね!
大谷 (笑)。
菊地 ギガンティスのサイトとか行くとヤバいよ。わざわざ小さい人と一緒にね、並べて際立たせてんの。
大谷 合成でこの下にビルを並べて欲しいですね。バレーボールの…
菊地 すごいね。
大谷 で、踏み出すと煙がワッ!と上がるところで、こうやって…やってるっていう(笑)。
菊地 (笑)。
大谷 って感じの画面がとても見たい。とてもとても見たい。


菊地 でも、ほんっとに…
大谷 美人さん揃いですね〜。
菊地 これ、だって…AKBさんとかと変わらないっていうかさ。
大谷 そうですね。AKB187」!
菊地 (笑)。187…
大谷 センチだった!っていう…。
菊地 187系列(笑)。ヤバいな、その系列。
大谷 いやいや、バレーボールでね。


菊地 オレさ、こないだTAOさんっていうモデルの人とね…。
大谷 はいはい。
菊地 ま、ハリウッド女優でもありますけど、対談したわけ。
大谷 うん。
菊地 で、座ってる時はさ、そんなに気にならなかったの。気になんないっていうか、「私は大きいのがコンプレックスです。」って言って、こっちは「小ちゃいのがコンプレックスだ。」って話をして、盛り上がったんだけど。
大谷 ふんふん。
菊地 じゃ、「はい、お疲れ様でした。」っつって立ち上がったらさ。
大谷 はい。
菊地 何段階…立ち上がるまでに何段階も伸びんの!(笑)。
大谷 (笑)。
菊地 「先生のペン」みたいに!
大谷 (笑)。シャキン、シャキン、シャキン!って。
菊地 普通一段階だろ、パッて。
大谷 そうですね。
菊地 せーので…1・2じゃない。…で、1・2・3・4ぐらいまで伸びんだよ。
大谷 おお〜(笑)。
菊地 見上げるほどの人になっちゃってさあ。TAOさんのへそがオレの目線ぐらいにあんの。
大谷 (笑)。
菊地 いやあ〜…って思ってねえ。その時からなんかボーッとしちゃったよね。
大谷 いやいやいや…。


菊地 奇麗で背が大きいって、これからなんか来るんですかね?
大谷 …かねえ?…まあまあまあ、バレーボールは特に…こんなにたくさん見る機会ないですからね、背が大きい人を。
菊地 ほんとだね。…うーん…ブラジル…
大谷 おお…ブラジル、憎たらしい。
菊地 憎たらしいわ〜、ブラジル。
大谷 後ろにビョーンってやった?
菊地 いやあ…何て言うか…
大谷 バックトスとか憎たらしいよねえ。
菊地 大抵の事では、オレはブラジル…だけどね。今夜ばかりは…ですよね。
大谷 ちょっとね…がんばってニッポン!…ほとんど無い愛国心、芽生えますよ、これだと。
菊地 これは芽生えるね、うん。
大谷 おわ〜!とか言ってね。
菊地 でも、なんかこれ…日本が勝つと1位になったりするんですか?
大谷 なるんじゃないですかね。…「東洋の魔女」がんばってくれ!
菊地 東洋の魔女」の時代の世代ですけどね。東洋の魔女」の時代からみたら、ほんと隔世の感…とはこのことですよ。


大谷 普通にテレビ観ながらしゃべってるオヤジだっていうのが…(笑)。
菊地 (笑)。
大谷 結構このまま…1時間終わるんじゃないかって気がしてきたんで。
菊地 まあ…あの…「いいヴァイブス」は出てると思うね!(笑)。
大谷 出てる(笑)。
菊地 聞いてる人、正直…
大谷 正直…
菊地 正直ね、相当いい気分になってるなっていう…。
大谷 今、みんなでテレビ付けてるかもしれないですね。
菊地 だって、おせんべい食べながらバレーボール観てしゃべってんだよ?
大谷 (笑)。

JAZZ ABSTRACTIONS

JAZZ ABSTRACTIONS

※文字起こしの「NAVERまとめ」あります。