「岡村ちゃんの『将来の夢』。」


岡村ちゃんのライブを観に行くのは2003年の「FRESH BOY TOUR」以来か。
あの時と同じZepp Tokyoだと思い込んでいたが、今回はダイバーシティの方。会場に着くまで、実はダイバーシティの方には初めて来たということに気付かなかった。(あれ?こんな地下の入り口だたっけ?…と思っていた。)
往年のファンも集結して、観客の年齢層はたしかに高めのようだったが、最近また活発になってきたリリースやメディア露出の効果もあってか、新しいファンも増えているようで、若い方もたくさん見かけた。
その「最新岡村ちゃん」をアピールするかのように、新曲「愛はおしゃれじゃない」でスタート。続く2曲目に「ビバナミダ」。最初から大合唱が起きて、ちょっとビックリ。
90年代後半から、何度も復活を期待しては活動の中断をやむなくされ、たまに出る新曲を聞いても「まだあの頃の輝きを取り戻したとはいえないな…」と煮え切らない想いをしていた、古いファンである自分は、この2曲をあまり聴き込んでいなかったのだが。
いや…この観客の反応もうなずける。いいよ!岡村ちゃん
声も出てるし、動きもキレがあるし、パフォーマンスが生き生きとしてる。こんなポジティブなモードの岡村ちゃんを観れるとは…。
そして続く3曲目で早くも「カルアミルク」。もう、いきなり号泣。

その後は「エチケット」アレンジのヒットナンバーが続き、ダンスフロアと化した会場の熱気もどんどん上昇。
体力的なこともあってか、途中休憩は挿むものの、岡村ちゃんのパフォーマンスにまったく衰えを感じない。
それどころか…いや、これ「完全復活」どころか、「今がまさに全盛期でしょ!」と思わずにはいられない。
オベーションもかき鳴らし、ピアノの即興弾き語りのコーナーも最高!
昔はちょっとキワモノっぽく見られたり、独特すぎるパフォーマンスに観客の方が付いていけなかったりしていたのに、今のこの愛されっぷり。
それに応える岡村ちゃんのサーヴィス精神が、観客との呼吸もバッチリ合って、すごい多幸感に満ちた素晴らしいライブだった。
曲中に「僕が歌っているのは私利私欲のためじゃないんだぜ!」と叫んだ、その言葉が嬉しい。
今回のツアーのタイトルは「将来の夢」とされているが、水道橋博士のメルマ旬報に載っていた対談の中で、「将来の夢は健康であること」だと語っていた岡村ちゃん
やっぱり心身ともにヘルシーになった方が、いいパフォーマンスができるということに、岡村ちゃん自身も喜びを感じているに違いない。
高尾山に連れ出したりして、岡村ちゃんをヘルシーな方へ導いてくれている水道橋博士にも感謝せずにはいられないね。(まさに「ヘルシーメルシー」。)
風が強いお台場からの帰りは寒くなりそうだったので、「岡村ちゃんパーカー」も購入して、それを着て、ほんとにあったかい気持ちに心を満たされて帰路に着いた。
今後の音源リリース、ライブ活動がますます楽しみだ。
フェスとかの出演もあるかな?
今年の夏は誇らしいと誰からも言われるようになるよ、きっと。
2013ライブ「むこうみずでいじらしくて」 [DVD]

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