「『愛の関係』再現ライブ。」

愛の関係

愛の関係



久々の恵比寿リキッドルーム
恵比寿に移転して10周年ということで、記念のスペシャルイベントをシリーズで開催中だが、この日はGREAT3とクラムボンの2マンライブ
GREAT3は今回、最新アルバム「愛の関係」を全曲演奏するということで、楽しみにしていた。
雨の中いそいそと恵比寿に向かうと、会場はかなりの入り。
クラムボンが20周年記念の年ということで、トリビュートアルバムが出たりとか、また再注目されている中でのこのイベントで、この盛況ということのようだ。
ただ、自分はGREAT3だけ観れれば良かったので、先に登場してくれてよかった。

1曲目の「丸い花」、アコースティックギターの響きに、ハスキーなjan君の声が解け合って、このアルバムの世界観にグッと引き寄せられる。実にいいオープニング。
通常iPhoneにアーティストごとのプレイリストを入れておき、シャッフル再生することがほとんどだが、「愛の関係」は曲順通りに聴きたくなる、最近ではめずらしいアルバム。
バラエティに富んだ曲群の並びが心地良くて、何度聞いても飽きない。
2曲目のタイトルナンバー「愛の関係」で早くも会場がダンスフロアと化し、続く「穴と月」でギターロックバンドとしてのGREAT3の健在ぶりも見せつける。
百戦錬磨のベテランなので演奏力が申し分ないのは言うまでもないが、サポートが堀江さんのキーボードに、長田さんのギターだもの…最強でしょ。
多彩なアレンジの曲を5人で完全に再現、さらに勢いも増してアグレッシブ。
サイケデリックなナンバーと、ファンキーなナンバーが、これほどの完成度で両立できるバンドは、GREAT3の他にいないのではないか。
すっかり「jan君のバンド」としても固まってきて、圭さんの不在をもはや感じさせない。
新生GREAT3、実は今全盛期かも。
ラストの「砂時計」を聴き終えた後、ちょっと余韻が残っているのが心地よくて、クラムボン観ないで帰ってきてしまいました(笑)。
実にいいライブだった! また観たい。