「アウトレイジ ビヨンド」

アウトレイジ ビヨンド [DVD]

アウトレイジ ビヨンド [DVD]


地上波で「アウトレイジ ビヨンド」をやってたので、録画して観た。
前作「アウトレイジ」はDVDになった時に観て、かなり面白かったという印象。
その続きが気になってはいたが、なんとなく観る機会を逃したままだった。
地上波放送でCMが挿まれるのだが、場面転換の多い映画なので、あまり気にならず。
さすがに人が死に過ぎだとは思ったが、すべての伏線を回収して、オチも見事に付いたので、観終えた時はスッキリした。
やっぱりこのシリーズはきちんとエンタメしてる。
役者としてのビートたけしが主役として話が回ると、どうしても彼の死生観、諦念が強く出てしまうのだが、今回はむしろたけし演じる大友は振り回される側で、彼が周囲に及ぼす影響よりも、極道抗争の宿命の力が強いので、そのダイナミズムで話が進むから、内省的になりにくい。
痛快というには、あまりに陰惨な話なのだが、やはりこれはジャンルムービーとして楽しむのがいいのだろう。
しかし「ビヨンド」の方を観たら、とたんに前作を一度観ただけでは人間関係が把握しきれていなかったのが気になり始めた。
そこで再度、宇多丸氏の解説を聞き直し、「アウトレイジ」の方を観直すことに…。
加瀬亮演じる石原と、中野英雄演じる木村の扱いが、前作と「ビヨンド」で大きく変わるのが見どころだとは思うが、あらためて見比べてみると、また面白い。
演じた二人も、まさか続編で自分がこんな立場になるとは思ってもいなかっただろうな(笑)。
〈文中敬称略〉

アウトレイジ [DVD]

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