「自分の声は好き?」
「粋な夜電波」第183回は、OMSBとMoeさんをゲストに迎えた好評企画「日本語ラップ特集」。
次からは日本語の縛りが外れるだけで、このお三方でヒップホップについて語るという企画は継続するそうで、ますます楽しみ。
オリジナルのラップ披露も続けられるそうです。このオリジナル、たった1回のオンエアではもったいないほど。まとまったらリリースしてほしいくらいです。
恒例の質問スキットに続いて、自分の声は好きか嫌いか?ということについて語られた部分を文字起こししてみました。
- アーティスト: OMSB
- 出版社/メーカー: BLACK SMOKER
- 発売日: 2014/11/15
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (4件) を見る
〈質問スキット〉
Q:自分の声は好き? 嫌い? 意識したことない?
Moe:やっぱり自分の声を録音して聞いてみた時は、やっぱり…ショックでした。でも、不向きなものに敢えて立ち向かう意義っていうのを感じて、ラップをやってます。
Q:あなたの今年のMY流行語は? できたら説明もしてね。
Moe:え〜、「エンゲル係数」です。今、エンゲル係数を下げることにハマっていて、家族とか…それこそユージーン・カイムとかが私に、サトウのごはんとかレトルトカレーとかを送ってきてくれてるので、それでエンゲル係数を下げてます。
Q:いいヴァースは何時頃、何処で、何をしているときにできる?
Moe:頭を使ってない時ですね。で、今日のラップでいうと、休日の昼間にバスで渋谷に向かってたりとか、平日の夜…10時とか12時とかに駅から家まで歩いていたりとかするときです。
Q:あなたのライバルは誰? 生きてなくてもいいわ。
Moe:20代の後半から30代の女性全般です。
Q:そろそろ年末だけど、今年のベストラップソングは? 自作以外なら、どこの国の作品でもいいわ。
Moe:ケンドリック・ラマーの「i」です。
Q:今年のクリスマスの夜、どこにいると思う?
Moe:職場です。
Q:今年は第一次大戦100周年、新幹線開業とザ・ビートルズの世界デビュー50周年、そしてアメリカの公民権法の制定…つまりアフロ・アメリカンの人々の人権が認められて50周年…という年なんだけど、ラストのトピックについて何かコメントをもらえる?
Moe:こないだ遅ればせながら、タランティーノの「ジャンゴ」を観たんです。で、奴隷だった黒人が自分の愛する妻を取り戻すために白人を殺しまくって、そういう映画を白人が撮ってて、日本人が観てて面白いな〜って思うっていう…50年でここまで変わるのってすごいな〜って思いました。
Q:好きな芸能人っている? いたら誰?
Moe:ジュード・ロウですね。「ガタカ」のジュード・ロウ。
Q:ありがとう、Moe。来年は31歳ね。ヘッズ達はあなたを心から強く待ってるわ。
@@@
菊地 …はい。TBSの人工知能にプログラミング・ミスがありましてですね…Moeさんの年齢が1歳間違っていました。
Moe・OMSB (笑)。
菊地 来年、30ですね。
Moe いえいえ。そういうのって、みんなからしたら、どうでもいいじゃないですか…30も31も。だから…なんか言うのが恥ずかしくて、黙って聞いてたんですけど(笑)。
菊地 大きな違いですよ。「今29なのかMoeさんは…。」って思った瞬間にね…
Moe はい。
菊地 前日のアダルトビデオの件もあってですね…これはほんとのセクハラだからやめますけど(笑)。
Moe・OMSB (笑)。
菊地 は〜、そうですか。いや、あれですか。声は嫌いなのよね。
Moe まあ…さすがに受け入れてますよ、もう。
菊地 いや、「さすがに受け入れてる」とかそういうレベルでしょ。
OMSB (笑)。
菊地 ショックだったんでしょ、最初。
Moe そう、ショックでしたね〜…やっぱり。
菊地 はい、聞いてる人怒ってますよね〜。
Moe いやいやいや。
菊地 そんな素敵な天賦の喉をお持ちだのに。
Moe いや、損すること多いじゃないですか。やっぱり…声が高かったりとかしたら。
菊地 どういう損があるんですか?
Moe あの…笑ってて一人だけ注意されるとか。
菊地 (笑)。
OMSB ああ〜(笑)。
菊地 Moeさん、一人だけ怒られるんだ(笑)。
Moe 一人だけ怒られるとか。やっぱり…内緒話をしてたら「声大っきい!」とかって言われて…っていう「あるある」が。
OMSB ああ、拾いやすいから。
Moe そうそうそう、やっぱありますよね。
菊地 なるほど。
Moe うーん。
菊地 だからもう…二人撃沈したわけですよね。自分の声にウットリしてないっていう。
OMSB うーん。
菊地 全員に聞いてみたいですよね、パヴァロッティとかね。
Moe ああ〜(笑)。パヴァロッティ、地声どうなんですかね?
菊地 「自分の声…嫌いだあぁ〜〜♪」
Moe (笑)。
菊地 なんだかわかんないけど(笑)。
OMSB (笑)。
菊地 矢沢永吉さんは、さすがに好きだと思いますけどね。
OMSB ああ〜。
Moe うーん。
菊地 まあ、そんな中…非常にスローペースで活動されている…
Moe はい。
菊地 この番組でもやっぱり「Moe and ghostsの新作を!」っていう声がすごい多いんですけどね。
Moe はあ〜。
菊地 まあ、そういったものは悠々とかわしてですね…
Moe いえいえ。
OMSB (笑)。
菊地 今日は…これはまあ、最新作というかなんというか…説明していただきたいんですけど。
Moe あ、そうですね。えっと…西島大介さんっていう漫画家の方がいらして…
菊地 はい、有名な漫画家の方ですよね。
Moe そうですね、「ディエンビエンフー」とか書いてる…
OMSB ふうん。
Moe その方が音楽活動をしている時は、DJまほうつかいっていう名義なんですよ。
菊地 はい。
Moe で、そのアルバムに私が参加しているってことなんですけど。ま、経緯を話すと、私が西島さんにお願い事をしてたんですね、音楽とは全然関係ない…
菊地 はい。
Moe それで、引き受けてくださって。じゃ…西島さんって今広島に住んでるんですけど…
菊地 はい。
Moe じゃあ、ご挨拶をしに…今度スーデラでライブされるって言ってたんで、それに行きますって言ってたら、当日になって「Moeさん…参加してもらえませんか?」って言われて。
菊地 はい。
Moe 普段だったら絶対断るんですけど、でもお願い事をしてるから断りづらい…(笑)。
OMSB (笑)。
菊地 お願い事の内容が気になるんですよ。どんなお願い事を…
Moe あ、いやいや…「イラストを書いてください。」っていう。
菊地 Moeさんの?
Moe アタシのじゃないです。
菊地 あ、違うんですか。
Moe そう、知り合いの。
菊地 Moeさんのイラストだったら、ワタシが何枚でも書けますけどね(笑)。
Moe 菊地さんが?(笑)。
OMSB (笑)。
Moe 西島さんに書いてほしかったんです。
菊地 …書き方決まってますから。
OMSB 書き方決まってるんですか(笑)。
菊地 決まってる。
Moe そうそう…それで飛び入りで参加したっていう…ことなんですけど。
菊地 飛び入りで参加したと。はい、これはあれですね…ジャズドミュニスターズに書いてくださったヴァースを、違う…ま、これライブ演奏ですね。
Moe はい。
菊地 ライブの生楽器の演奏によるポエトリー・リーディングですよね。
Moe そうですね。DJまほうつかいさんと、フリージャズのblacksheepの吉田隆一さんっていうバリトンサックス奏者…
菊地 はい、知ってますよ、吉田くん。
Moe はい。これがライブがちょうど…ジャズドミュニスターズの1月のライブの2週間後ぐらいだったんですよね。だからまだ感覚が残ってて…
菊地 なるほどなるほど。
Moe で、その「AGITATION」の続きの…
菊地 はい。
OMSB へえ〜。
Moe …をやってます。
菊地 はい、わかりました。では、いきなりサウンドスケープが変わりますが…
Moe はい、ご了承ください(笑)。
菊地 演奏は非常に長いんですが、Moeさん登場の直前からプレイしたいと思います。
Moe お願いします。
菊地 DJまほうつかいで「Ghosts in the Forest EP」より「Sound and Vision」のMoeさんの登場シーンです。
- アーティスト: DJ まほうつかい
- 出版社/メーカー: Headz
- 発売日: 2014/08/13
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (6件) を見る
※文字起こしの「NAVERまとめ」あります。