「ファミレスでダイエットは可能か。」

「粋な夜電波」第284回は、久しぶりのフリースタイルで。
思いつくままのトークと2016年の新譜から数曲紹介。
久しぶりのファミレス話が語られた部分を文字起こししてみました。

WHAT ARE WE LOOKING FOR? (ホワット・アー・ウィー・ルッキング・フォー?) (直輸入盤帯付国内仕様)

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はい、え〜…「菊地成孔の粋な夜電波」。ジャズミュージシャンの、そして…「COCO’S」でメシを食った時に…(笑)。
メニューに「フローレンス風ドリア」ってのがありまして。
で、その説明書きにですね、「『フローレンス風』とは、ほうれん草を使った料理のことです。」と書いてあるんですけど(笑)。
ま…ここで2点。まず1点は、確かにそれは間違いではないんだけども…ほうれん草を使った料理は、かなりたくさんあるぞ!っていう事が一つですよね。
で、もう1点はですね、「フローレンス」って言葉自体が「フォーレンソウ」みたいな感じで(笑)…ラッパー的に言うと韻が踏めるっていうか。「フォーレンソーフードリア」と「フローレンスフードリア」はほぼほぼ同じなんで、ちょっと紛らわしいんでやめていただけませんか?…と、ココスの店員さんに声を掛けようとしたのですが、ま…いろいろお忙しそうだったので諦めた…菊地成孔が(笑)、TBSラジオをキーステーションに全国にお送りしております。
え〜、ファミレスの話もだいぶしてないですね。はい。
「最近はもう行ってないのか?」と言われれば、行ってますけどね。
ワタシ、今…長期間のダイエットに入ってまして。なんだかんだで、いつから計ってって話なんですけど、もう10キロ落ちたんで。
この番組長くやってる間にね、「ビュロー菊地」がどんどん痩せていくっていう(笑)。まず長沼のダイエットが成功。その間、ワタシどんどん体重が増加傾向にあって。マネージャーが精悍な顔つきで、タレントがブクブク太ってたらまずいんじゃないかな…みたいな感じで、入れ替えようかな〜みたいな感じで。「もうすぐ長沼君、太って〜。俺、痩せるから。」みたいな、持ち回りで行こうかと思ったんですけど、そうもいかず。
追い掛けて、ワタシのほうもダイエットを始めたところ、長沼のほうは止まってるんですけど…止まってるっていうか、グッドシェイプを保ってるんですけど。
ワタシのほうはですね、どっちかっていうと…あの〜大体もうお分りだと思うんですけど、何て言うんですかね…限度がわかんないタイプの奴なんで、要するに勘定がどんぶりなんでワタシは。なので、上手く体重をコントロールしてるというよりも、痩せ始めたら痩せんのが止まんなくなっちゃって(笑)。
そんなこんなしてるうちに、おふくろまでくたばっちゃって。あの…あんま関係無いと思うんですけど、近親者が亡くなったりすると、こう…代謝が上がるんでしょうね、きっとね。親父が亡くなった時もね、あれ十数年前ですよね…12〜13年前か…亡くなった時にはね、何にもしなくてもね、食っても食っても…運動しなくても、どんどん痩せていったのね。あれ、ただ単に代謝が上がったのよね。
うん。だから…1年以内の計測ですけど、10キロ近くもう痩せてるんで。今も痩せ続けてるうえにね、運動し続けてるんで、ものすごいグッドシェイプになっちゃって(笑)。
腹割れてきたりしたんで、調子に乗って「ブルーノート」で、前のシャツ…サテンのテロテロのやつにボタン2つだけ掛けてベルトのバックルを思いっきり見せてね…つまりヘソ出して「ブルーノート」のステージ上がったりなんかしてね。
ねえ?…53になって何やってんだ…って感じなんですけども。まあ、そんな感じですけどね…何の話してたんだっけな。
まあ、そんなとこですよ。
あ、そうそうそう…なので、ファミレスね。ファミレスは、あんまり行ってないとも言えるんですけど、ファミレスに行ってあんまり食べてない、とも言えるんですよね。
ファミレスでもダイエットは出来ますよ、全然。
なんかワタシがダイエットやってるって言うと、自分でオリジナルのこう…ね、昔はやってたんですよね、暇な頃はね…オリジナルの結構栄養管理もちゃんとしたダイエットメニューを作って、自分でそれを作ってストイックにこう…って思われるかもしれないですけど。
まあ、やっぱ…夜はファミレスも含めてあらゆる料理店に行くってのが、ワタシの今のライフスタイルになっちゃってますんで。
そいで、そっから削って削ってね。「こんだけしか食わないの?」っていう。
ドリンクバーで飲茶やってる感じですかね。感じとしてはね(笑)。ガッツリ食うんじゃなくて。
だから番組の初期の頃にね、よく話題にあがっていた…ロイヤルホストもね、行くは行ってるんですけどね。ロイヤルホストはね、あれが無いんですよね…タパスみたいなのが、あんまり。
なんで、「最近よく行くのは『ジョナサン』です!」っていう(笑)…感じですよね、報告としては。ジョナサンにはタパスのメニューがいっぱいあるんで
ワイン出して、カラマリの軽く揚げたやつとかが300幾ら…とかいうのが、いっぱいありますんで。まあ、それでやってますけども。


(中略)


何を聞きますか?…ちょっと物珍しいのでも聴いてみますか。
物珍しいのって、この番組でかかる曲、物珍しさ極北まで…ピグミーまでいきましたからね。もう物珍しさも天井打ってますけど(笑)。
そうですね…アルゼンチンの男性ポップアーティストの8ビートの曲でも聞いてみますか(笑)。
「アルゼンチンってポップスあるの?」…ありますよ。世界中の国にポップスありますからね。
はい、ラミロ・クビージャ。アルゼンチンのポップスターですね。
とはいえ、この方も非常に音楽の質は高いんですけども、インディーですけどね。てか、デビュー盤ですけどね、これ。
ま、相当高い評価を受けていながらにして…これからメジャー行くのかなあ?…ほんと難しいですね。
「シーズン12」の聴き方としては、だいたい大きなテーマ…シーズンを貫通するテーマとして「音楽家たちはCDをどうやって作っていくのだろう。」…世界中のね、「音楽家たちはCDをどうやって作っていくのだろう。」というのがひとつ。
もうひとつは、2017年ってのは、ジャズの最初の録音が行われてからの100年…来年はね、「JAZZ100年」なんですよ。今年は99年です。
で、来年はいよいよ…まあ、ちょっと前に…いや、かなり前か、「映画100年」ってのがありましたけど。
ジャズは「オリジナル・デキシーランド・ジャズ・バンド」かな?…間違ってたらごめんなさいね、…ていうものの録音が、JAZZっていう音楽の最初の録音と言われてるんですけど。それがちょうど100年前なので。
なので…来年はですね、そうですね、比較的長期キャンペーンでジャズばっかり聞こうと思ってるんですが。
まあまあまあ…そんな感じで。「アーティストたちはCDをどう出すのか?」そして「ジャズ100年」っていう事をですね(笑)…二つの隠しテーマに…なんかシリアスな音楽番組みたいですけどね。
ま、どうせ喋るのは「フローレンス風」の話とかですけども(笑)。
はい、じゃあ…ラミロ・クビージャの素晴らしいデビューアルバムから…
フォルクローレ風の曲もね、南米の人だからあるんですけど、8ビートしかもやっぱスティーリー・ダン風…はおっきいですね、南米でもスティーリー・ダンの影響力は健在です。
「Hoy me voy」という曲を聞いてください。

Hoy Me Voy

Hoy Me Voy