「みんないいやつ。でも怒ってる。」

「粋な夜電波」第370回はフリースタイル。
いつも以上にリラックスして、とりとめもないトークを。
「たで食う虫も好き好き」どころか、「適当〜な回が一番面白えんだよ!」というリスナーは、夜電波リスナーの主流だと思います(笑)。
タクシー乗ってた時のちょっとしたトラブルのエピソード、カットにならかったようなので文字起こししてみました。

Arise [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRBW162)

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シェニア XENIA

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まあ、ね…これも放送でね、もう思い出したから言っちゃいますけど、ギリギリですけどね。ヤバかったらカットしてください。
こないだタクシー乗ってて、ほいで…運転手さんの腕章に…「研修中」でいいのか、「研修中」って書いたでっかい腕章を巻いてるメガネかけた…非常に真面目そうなね。
ほいで、ワタシ乗ってました。新宿の南口に向かおうってんで、え〜そうですな、郵便局の方から…ローカルな話になりますけど、新宿郵便局のほうから…こう…左折するかたちで甲州街道に出て南口に向かおうとしたところの左折コーナーで、相模原ナンバーの車がグーッって付けて来たんですよ。ンニューッっつって。
で…まあまあまあ、アタシが乗ってたタクシーの運転手の子もね、上手とは言えないから…だから…上手とは言えないっつったって、「おい、君。危ないよ!」っていうハンドルさばきじゃなかったですよ。普通だったんだけど。
まあ、ちょっと一手…遅さが出たんでしょうね。研修中ぶりが。
したらね、それにちょっとイラついたんでしょうね。年の頃なら25〜6歳ですかね。まあ、車高は下げてませんでしたけど、車種とか言いませんけどね。
信号で止まったら、バーンッ!って降りて来たの。運転手が。
ほいでまあ…ギリギリですね、これ。ガンガンガン!…ガンガンガン!…っつって(笑)。
運転手さんが開けるじゃないですか。
「テメエ、この野郎。どういう曲がり方してんだ、オンドリャー!」っつって。ブッチンブッチンに…ブッチンプリンがね(笑)…ブチブチにキレてるんですよ。
そいで「あー、キレてるな、キレてるな〜。」と思って。
ほいで、もう唾が飛んで来るぐらいの感じで。運転手さんに。
「名刺出せ、名刺。オラァ!」っつって。
「いや、もうほんと。勘弁してください。名刺持てる…あの、私…こういう研修中で、名刺なんか持てる立場じゃありませんので。」
「じゃあ、免許証出せ。免許証!」っつってんですよ。
で、「いや…もう、ほんと勘弁してください(泣)。」って、泣きが入ったんで。
で、泣きが入ったから可哀想だったって事にすれば、アタシも少しは善人ってことになるんですけど、まあ…あんま関係ないです、それは(笑)。
もう気が付いたらね、後ろの席から…前のウインドウが開いてるでしょ。怒鳴り込んでる青年に向かって、
「いや、でも…コスってないですよね。」って言って。ニコニコ笑いながら。
「擦ってるわけじゃないですよね。」っつって。
で、Tシャツだったんで、まあ…見えてるわけですよね。ガルーダが(笑)。見えてるわけなんですよ。
で、「コスったぁ?」って、ニコニコしながら、その怒鳴り込んでる相模原の子を見たの。
したら…パッて逃げて。その子が(笑)。
パッて逃げて、信号が青になった瞬間に、ものすごい速さでブワーーンッ!って走ってったんですよ。
そしたら…XXXX(自主規制)…ピューンって南口のほうに、ルミネのほうにいなくなっちゃいましたけどね。
「お客さん、ほんと勘弁してください。」っつって。
「だいじょぶ、だいじょぶ。あのぐらい言っといたほうがいいの。どうせ聞こえてないし。」ってね。
「少し…大人になると溜まってくるもんなんでね。今日はスッキリさせてもらったんで。」なんつってね。「ありがとう。」っつって、肩揉んだりしたりなんかして。これ、本当に肩揉みましたけどね。
「いや、もう…ほんと…やめてください(泣)。」っつって。
「なんて日だ!」って感じになってましたけどね。
まあ…「あの時は怖かった。なにせ菊地さんが笑ってた。」ってね。同乗してた人が(笑)。
同乗者が「菊地さんがニコニコ笑い出したんで、ヤバい!と思いました。」ってね、ODが言ってました(笑)。
はい。なので(笑)…ヤバイな〜と思いましたけどね。ほんとに。
ここ、ダメだったら全カットで構いませんけども。その分、何か1エピソード余分に話さないといけないですね。だいぶ時間遣っちゃいました。はい。


(中略)


…全然ディスってないですよ。いい奴です、カマシ(・ワシントン)は。ほんとに良いヤツでした。
あのねえ…ブラック・ミュージック…アフロ・アメリカンのジャズミュージシャンに、嫌な奴一人もいない。ほんと。全員いい奴。
ただ、怒ってるけどね。いろんな事に(笑)。
俺が怒らしてるわけじゃないから。うん。
俺が軽く…笑いながら怒る人になった…竹中直人さんじゃないですけど、俺が軽く車の中で笑いながら怒る人になったのは、たかだか相模原のいち青年がイキっただけの話ですよ。
それに対して、国家的な問題として怒ってるわけです、彼らはね。
だからもうアタシたちみたいに、カラードに…同じカラードですよ、こっちは黄色ですから…なんかと、ハグなんかした日にはね。もう…あったかい、あったかい。うん。
すごいですよ。泣いちゃうエピソードいっぱいありますよ。ほんとに。
あるブラック…誰かとか言いませんけどね。
「キクチ、ずいぶん痩せたな。お前どうしたの〜?」っつったら、全然関係ない…ほんとは関係ないんですけど、事実だから言ったんだけど。「去年、母親が亡くなってね。」っつったら、もう…
「…悪かった。聞いて。」ガッツリのハグですよ。もう1分間ぐらい。ガッ!っつって。もう…「伝われ、俺の心!」って感じでね。ヴァイブスがきてね。
「いやいや…ほんとは関係ないのに。なんか…いちびっちゃってゴメンね。」って感じだったですけどね。
まあ、ほんとにいいヤツばっかりです。