「『JAZZDOMMUNE』初観覧。」

JAZZDOMMUNE (DOMMUNE BOOKS 0008)

JAZZDOMMUNE (DOMMUNE BOOKS 0008)

Twitterをチェックしていたら、この日に「JAZZDOMMUNE」の生中継があることを偶然知った。
たまたまこの日は仕事が早く終わりそうだったので、急いで予約フォームから送信。
観覧可能は先着50人とあったので、当日予約だともう無理かもと思っていた。返信メールが届かないが、ダメ元で仕事終わりで渋谷に向かう。
クラブ…お店としてのDOMMUNEの場所は、これまたずいぶん分かりにくい所にあるのだった。
Google Mapを片手に東4丁目を探して歩くが、渋谷と六本木のちょうど中間あたりで、どの駅からも等しく遠い。暗くなると特に近隣に目印になる建物がないあたりのビルの地下なので、途中でペン大でご一緒してる方と遭遇しなかったら辿り着けなかったかも。
結果的にオープンの1時間前に着いて、一番先頭で並ぶことになった。
並んで待っていると、サファリハットを冠って大きなバッグを肩にかけた気さくな男性が階段を降りて来て、「おっ!もう並んでる。すごいね〜。寒いんで早目にオープンしますね〜。」と声を掛けてくれた。…あ、この方が宇川さんなのか!
表に顔を出されない人という印象があるので、どんな方かと思ってたら、ずいぶんフレンドリーな方でした。

入店して一番前の椅子に陣取ると、隣に宇川さんが座ってカメラの位置を確認したり、大きなMacbookでストリーミングの準備をしたり、Twitterをリアルタイムで書き込む様子が窺えて、「こんな感じでDOMMUNEって放送されてるのか〜。」と感激。
店内は広くないので、座って観覧できるのは20人ぐらい?…早目に来てよかった。
ステージというかDJブースは、フロアの一段下がった所にあり、観覧する方がちょっと上から見下ろす感じになるのが意外だった。
19時より放送開始の予定で、直前に大谷さん登場。
宇川さんと会うのも前回の山口(YCAMDOMMUNE)以来だそうで、宇川さんに「アルバムすごくよかったよ。リリックに僕の事も入れてくれて感激した。」と声をかけられて、しばし談笑。「アルバムジャケットのロゴが結構な確率で間違ってるんですよ。」などと、さっそく観覧者も爆笑のリラックスしたムード。
19時過ぎても菊地先生は案の定(?)来られないが、「とりあえず音だけ流しちゃおう。」ということでスタート。ポール来日を記念して(?)「マッカートニー?」のマニアックな曲をかけながら、大谷さんが「菊地さんは今電話がありまして、急に下痢になって、今駅のトイレに籠もっているので少し遅れます。」と適当な理由をでっち上げ、まだ映像が配信されていないのに、顔ジャケのアナログ盤を並べて自分の顔を間に挟んでトーテムポールに見立てたりして、いきなり面白過ぎる(笑)。
しばらくして菊地先生入場。
この日はいちおう「BIRTH OF DOMMUNIST(ドミュニストの誕生)」リリース記念特集のはずなのだが、発売時騒動になり今も未CD化の珍盤「タモリ3」や、山下洋輔氏のピアノに筒井康隆氏の朗読がのる「家」などをミックスするなど、相変わらずのお二人のペース。
完全にその場の思い付きで喋ったり、DJプレイしたりしているのだが、いちいち面白い。
途中で要約今回の放送の趣旨を思い出して、「BIRTH OF DOMMUNIST」の曲もプレイしたが、DOMMUNEサウンドシステムのあまりの音の良さに、制作した御本人達が驚いていた。
普通はここまで低音を上げると高音がこんなに伸びないそうで、あらためてスターリング・サウンドのトム・コイン氏のマスタリング技術の素晴らしさを確認されていた。
確かに、たまたまスピーカーの最も近くで聞けたからだが、すごく音が良くて、オシャレなバーカウンターもあるし、機材は揃ってるしで、空間としてのこのDOMMUNEの店内がすごく気に入ってしまった。こういう場所で毎日好きな音楽を聞いて、面白い人達のパフォーマンスを観れて、そこから受けた刺激をご自分の作品や活動にフィードバックして、それでビジネスとしても成立させている宇川さんのことが、とてもうらやましく思えた。
不定期の「JAZZDOMMUNE」は次いつやるかわからないのだが、こまめにTwitterをチェックして、またぜひ観覧に来たい。
なかなかリアルタイムでストリーミング放送を楽しむことができていないのだが、他にも面白そうな方の出演がある時や、DJイベントにも参加できたらいいな〜。