【BOOK】恋愛カウンセリング/岡村靖幸・著

純愛カウンセリング

奇跡の復活を果たしても、また引きこもるんぢゃないかとファンとしては未だ半信半疑。
「永遠の青春野郎」って貴方ももう40ですよと、彼には誰も突っ込めないんでしょうか。
そんな岡村ちゃんが、こんな本を出していたのですね。
「純愛」って何だ？という疑問をいろんな人にまっすぐぶつけている対談集なんですが、その対談相手とゆーのがバラエティに富んでいて非常に興味深い。純愛をテーマにした作品で女子中高生に支持されている少女漫画家や、恋愛シミュレーションゲーム「ときメモ」のプロデューサーから、精神科医の名越康文や評論家の岸田秀、さらには新宿二丁目ゲイバーのママや、スワッピング嗜好を持つ夫婦にまで多岐に及んでいます。
いきなり「純愛」って何でしょうねと尋ねられても困りそうなものですが、これらの方々はそれぞれの立場で自分が思う「純愛」について真剣に語ってくれています。それを岡村ちゃんが真剣に感心したり、自分の考えを再確認したりしていく様がとても面白いです。さまざまな角度から質問を投げかけ、専門的な説明もすぐに理解し、自分のことに置き換えて同調できる岡村ちゃんは頭いいなーと感心しながらも、いまだに学生時代の戸惑いや切なさを引きずっている「大人になりきれない」彼の姿もよく現れていて、苦笑しながらもシンパシー感じてしまいますね。
ラストインタビューで「僕の旅は確実にまだまだ続くと思います」と力強く答えてくれた岡村ちゃん。次のアルバムまでまた9年もかかるなんてことはないように頼みますよひとつホントに。