![オールド・ボーイ プレミアム・エディション [DVD] オールド・ボーイ プレミアム・エディション [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/517TJR5S52L._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2005/04/02
- メディア: DVD
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いや、参った。凄いわこの映画。凄まじいわこの内容。マジでしばらく絶句しました。
パッケージの紹介文とかだと、この映画を単なる「復讐劇」としてしか捉えていないようですが(ネタバレにならないように敢えてなのかな?)、とてもそれだけで片づけられないヘビーさを感じました。憤怒・嫉妬・自棄・疑心・禁忌・絶望・・・あらゆる人間の業が描き出された「魂の総合芸術」と言っても過言ではない。
最初の1時間の内容だけでも充分映画一本撮れるのに、後半の衝撃の展開は全く予想が付かなくて、ホントに息つく暇も与えてもらえなかった。しかもカメラワークが素晴らしく、シーン毎に工夫の凝らされた見せ方で、映像美に関してもかなりのこだわりを感じさせる。不穏な音楽も緊張感を高めていてとても良い。そしてなんつっても主役のチェ・ミンシクの演技が最高。全く文句の付けようがない。
早くもハリウッド版の制作が決まっているらしい。確かにこの脚本なら納得できるけど(原作って狩撫麻礼だったんだ!知らなかった)、実際リメイクするとしてドコを変えるのだろう?いじりようがないんぢゃないだろうか。
ただ唯一不満なのは、このDVDのジャケットは何とかならなかったのだろうか。どうしてもトンカチ振り上げる安斎肇に見えてしまう。何もこのシーンが最も重要とゆーわけじゃないんだし、B級復讐劇だと思われて損なんじゃないのかなあ。