【DVD】DTF 非童貞編 / みうらじゅん

DTF[非童貞編] [DVD]

なんせ総収録時間が15時間47分らしいのでね。まだ全部は聴いていないのですが。
ネットラジオで放送されていた、「みうらじゅんの仮性フォーク」を全て収録したDVDの下巻。通称「赤盤」ですね。
童貞編である「青盤」のほうに、思春期特有の思いこみや勘違いが招いた混乱ぶりが表れた曲が多く収録されていることもあって、童貞喪失後の大人になりかけの後半はイマイチ面白くないのではと思っていたが、これがまた面白いんだな。
憧れの東京に来て、実在の彼女も出来た（高校時代はすべて架空の彼女）。これですべてはうまく行くと思い始めてから、「理想と現実とのギャップ」、「自分の無力さ」などを感じ、またあらたな混乱へと突入して行く様が、見事なドキュメンタリーとしてカセットテープに残されている。大人への階段を上るその時は、誰もが同じようなことを悩むのものだが、この人のスゴイところは、「で、なぜそれをこんな歌で表現する？」そして「これを誰に聴かせて、どう言ってもらいたいんだ？」とゆーツッコミどころ満載の表現活動に突入し、それを独りでこっそりやり続けてきたことにある。みうら先生よく言うところの「キープオン・ロッケンロールはキープするのが大事なんだ！」ということですね。ううむ、さすがだと再度感心。でも尊敬するなら山田五郎。みうら先生は「愛すべきダメ人間」として絶大な共感を寄せていますが、いかんせん青年期の三浦純のやってきたことはひどすぎるっス。