【EVENT】「FISHMANS特集〜Neo Yankee's Holiday@新宿Rolling Stone」

ロック喫茶の老舗、新宿ローリングストーンが来月で閉店になるという。東京出てきたての時に一度行ったことがあるだけで、もう10年以上経っているので、すっかり場所まで忘れてしまっていた。
MIXIフィッシュマンズコミュで「昼下がりのフィッシュマンズ特集」と題したこのイベントの告知がされていたので、ちょうどいい機会だと思って行ってみることにした。
15:00〜となっていたので、日曜の午後に大音量でダブを聞きながらマッタリするのもいいなあと思って、早めの時間帯に出かけ、座席に着けたらのんびり読書でもしようかなと本など持って出かけたのだが、入り口のドアを開けると、中は暗くて既にすっかりクラブ状態。あ、こんな感じなのね、とちょっと目論見は外れたけれど、まあいいや酒呑みながらのんびり過ごそうと思ってチャージを払ってビール片手に、狭い店内の隅に陣取った。
店内にはストーンズのポスターがベタベタ貼られ、歴史を感じさせる雰囲気だが、これもなくなってしまうのかと思うと、ちょっとさびしい。特にこの店に愛着を持ってはいなかったのだが、やはりロック喫茶といえば「ローリング・ストーン」!という存在感は強いので、残せるものならこのまま残して欲しいよね。そんなちょっと感傷的になっているところへ、佐藤伸治の声が響きわたる。カウンターの上に飾られた写真はまさに遺影のようだし、楽しんで踊ったりすればいいものを、ついつい故人を偲んでしまった。
気が付くと、どんどん客が増え店内はほぼ満員に。フィッシュマンズだけでなく、リクエストで関連のダブものや、UKものも織り交ぜて次々にかかる曲に、客のボルテージも店内の温度も上がる。これは夜の時間帯はさらに盛り上がるだろうと思っていたが、だんだんタバコの煙が目に染みるようになり、その場に居続けることがきびしくなってきた。なんとか「ロングシーズン」がかかるまで居たかったのだが、結局二時間も経たないうちに店を出ることになった。
外はまだ明るく、少し小雨が降り始め、それがまた日曜午後のけだるい感じとあいまって、非常にリラックスした状態で新宿の街をふらついた。「ぼくら半分夢の中」という佐藤伸治の声が耳に残ったまま。