【CD】 「Brassbound/The Ordinary Boys」

ブラスバウンド(初回限定スペシャル・プライス)

ブラスバウンド(初回限定スペシャル・プライス)

サマーソニックに向けて予習の必要もあるとゆーことで、オーディナリーズのセカンドを買ってきました。たまたま先行シングルの「Boys Will Be Boys」(一度聴いたら耳に残るんだ、これがまた)のPVを観て、お、よりスカ色が強くなっているなとは思っていましたが、ホーンを取り入れた曲が増えることによって、よりバンドとしての特色が強くなった感があります。デビューは新鮮さだけで行けるが、セカンドになったらイマイチというUK新人にはありがちなパターンを払拭して、リリースの感覚を空けず、演奏の勢いも落とさずに、さらに新たな試みも行ったセカンドアルバムを作ってきたことに対して、素直にエライ!スゴイ!と賞賛を送りたい。
ポール・ウェラー直結のモッズ後継者として名前の挙がるサム・プレストンですが、それだけにバンドの音もJAMやCLASHの焼き直しのレッテルを貼られることも多かったとはず。いかにもブリティッシュとゆー融通の効かないもっさい歌い方など、確かに似ているところも多いですが、今時のバンドらしく様々なジャンルの音を一緒くたに鳴らすことによって、それが時代を超えた個性につながっています。同じ2トーン・スカを取り入れてもオレンジ・カウンティ周辺のバンドのようなヌケのよさがなく、不器用な感じがするのがまたUKらしくていい。久しぶりに成長の過程を見守っていきたいバンドです。