【CD】 「DYNAMITE/Jamiroquai」

DYNAMITE

DYNAMITE

前作「ファンク・オデッセイ」から4年近くインターバルを置き、満を持して発表されたジャミロクワイの新作「ダイナマイト」。
うーん・・・どうしたジェイケイ。ちょっとイマイチだぞ、とゆーのが正直な感想。
いや、いつも通りのジャミロ節炸裂、タイトル曲の「DYNAMITE」や「Starchild」など、アッパーなファンクディスコチューンもあって、当然のように全世界でヒットしそうなアルバムで、決して出来が悪いわけではない。
むしろたっぷり時間をかけすぎて、アメリカのマーケットを意識したハイファイな音質に仕上がりすぎたからなのか、音のヌケが良すぎて単に個人的な趣味に合わなくなってきただけなのかもしれない。
前作でもその傾向は顕著だったが、生のバンドのグルーヴにプラス、デジタル処理を駆使することによって、コンテンポラリーなファンクサウンドを追求するとゆー方向性がさらに押し進められた結果となった。しかし「ファンク・オデッセイ」の時のようなバキバキのテクノっぽい使い方ではなく、コーラスやストリングスなどの層を重ね、ゴージャス感が増してより洗練された感じを受ける。だが、そんなデジタルデジタルしていないところが、逆にロックっぽくなくなっていて勢いがなく、盛り上がりに欠ける。かっちりしたリズムの中でも、緩急をつけたうねりは十分に感じられるのだが、もっと加速感が欲しいところだ。個人的にはもっとライヴ感を重視した音を期待していたので、かなり残念。ベストヒット的な内容のライブDVDとかをリリースする予定はないのかなあ。