アイアム・キリギリス。

新築マンションで新生活をスタートしたばかりの新婚さんのところに遊びにうかがいました。
やっぱ新築はいいな〜と、うらやましく思いながらも、自分には到底無理だから「オレもマンション欲しいな〜」なんて思うことはなかったのでしたが。
友人らと話している間に、「歳とってから賃貸だと住むところがなくなるという可能性もあるから買っといた方がいい」という考えもあると知って、ちょっと不安になってしまった。
今までは35年ローンとかを抱えるプレッシャーに自分が耐えられるとは思えない、という理由から、賃貸の方が気楽でええやんと考えていたのですが。
なるほどいわれてみれば、老いて収入が無くなった時に、生活レベルを上げなかったにしても、今の賃貸すら維持するのは困難になるのは想像がつきます。
ならば元気に働けるうちに住居を購入しておけば、少なくとも住むところだけはあるという安心感を持って老後をむかえられると友人はいうのです。
はあ〜。そういう考え方したことなかったです。
目先のことしか考えてなかったです。
まさにイソップ童話の「アリとキリギリス」のキリギリスになった気分になりました。
貯蓄もせずに派遣社員でその日を食いつなぎ、サーフィンに興じているワタシは、まさに夏を謳歌しているだけなのですね。
なんか急に不安になっちゃったなあ。
でもあの童話には2種類の結末があって、「遊んでばかりいたアナタが悪いのですよ」とアリに締め出されるパターンと、「さあさあどうぞ家に入ってください。キリギリスさんには夏の間楽しい音楽を聴かせてもらいましたから…」とアリに暖かく迎えられて、反省の涙をながしつつ感謝するという、ちょっとハッピーエンドの場合もあるといいます。
後者に期待(笑)。
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