AOR

最近スティーリー・ダンもしくはドナルド・フェイゲンのソロばっかり聴いている。
いわゆるAOR(adult-oriented rock)=大人向けロックってやつか?
これもオッサンになってきた証拠?
そういやこないだ、いつも行くディスクユニオンも棚の配置替えがあって、ずいぶん品揃えが悪くなったなーと思っていたのだが、隣のビルの「ROCK館」という、ビートルズストーンズなど'60、'70年代のオールドロックが専門の店舗に行ったら、そっちの方がよっぽど購買対象の品が多かったのだった。
まあそうか。The Smithsとかいまだに普通に聴いてるけど、もう20年以上前の音楽なんだよな。
ロッキンオンも一応毎月買ってはいるが、どんどん読むとこ少なくなっていってるもんな。
耳が古くならないように、新人バンドとかもチェックはするけど、ちょっと試聴しただけで「ああ、はいはい、こんな感じの音ね」と、すぐに興味を失ってしまう。
初期衝動一発で演奏力の拙いバンドの音を、飽きずに繰り返し聴くには、そのバンドへの思い入れやら、なんらかのプラスアルファが必要になってくるのだ。
Arctic Monkeysくらい突出したバンドだと、新鮮味プラス今後の成長への期待も加味されて、少々前と似たような曲があっても、「ま、これはこれで」と良い所を探し出して聴いたりもできるが、メディアが次に流行るのはこれだ!的に無理矢理カテゴライズしたシーンの中の、ましてや二番手三番手のバンドとかになってくると…、もう聴いてみようという気すら起こらない。(渋谷系Brit Popがオンタイムだった時は、結構マイナーな二番煎じのバンドまで新品でCDを買ったりしていたものだったが…。今では中古盤屋店頭の100円のワゴンセールでも売れ残っている。)
あ、いや流行りについて行けない怨み節を述べるつもりじゃなかった。
流行りじゃないけど、スティーリー・ダンはやっぱイイよねってことだった。洗練され過ぎると退屈になりがちなのだが、あの演奏力あってこそ出せるグルーヴ感っつーものがあると思う。
Radioheadも技術的にもどんどん向上して、より洗練に向かっているが、「In Rainbows」を聴いた後の耳では、下手くそな新人バンドが聴けなくなってしまっているような人は多いんじゃないだろうか。
そういう意味で 、懐メロとしてではなく、今こそスティーリー・ダン!…アリだと思うんだけどなあ。

Aja

Aja