「天体戦士サンレッド」


職場になぜか7巻までそろっていたこのマンガ。
こんなマンガがあったことすら全く知らなかったが、アニメ化までしているのだから、かなり人気があるのでしょう。
1巻の最初の方は絵もまだこなれていなくて、果たして面白いのか半信半疑でしたが、読み進めていくうちにだんだんキャラクターも把握していくと、どんどん面白くなってきた。
世界征服をたくらむ悪の軍団がものすごくしょぼくて庶民的で、日常生活の延長上で、川崎市ローカルヒーローと戦うという脱力系のギャグマンガなのだが、まあ、設定自体は特別新しいわけでもない。一応正義の味方のサンレッドにパチンコ帰りに素手でボコボコにされるというトホホな戦い方も、妙に小心者の悪人側が正しい指摘をすると逆ギレされるという本末転倒ぶりが笑いどころではあるが、このマンガの面白さはその大筋とはまたちょっと違ったところにもある。
悪の組織の川崎市部長のヴァンプさんの庶民的度合いが半端じゃなくて、あるあるネタを通り越し、「ちょっとこれほんとに役に立つやん!」といった「おばあちゃんの知恵袋」的な小ネタ集にもなっているほど。一人暮らしの男性でも簡単に作れるクッキングレシピなどのおまけページなども充実。
最新刊は8巻まで出ているらしいけど、こんなペースでこれだけ続けられているだけでもたいしたもんだ。
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