青空キンドルの素晴らしさ。

Kindle3の使い方を模索中。英語の本は読めないので、Kindle Storeで書籍データを買って読むことは最初からあまり考えていない。
スキャンしたPDFデータを入れてみたが、マンガ以外はちょっと読むには厳しい感じ。
このままだと大して使い道がない…ということにもなりかねん…。そんな不安が少しよぎったが、それを打ち消してあまりある便利な方法を知った。

それが「青空キンドル」だ!(ばばーん。)
http://a2k.aill.org/
…いや、日本でキンドル利用している人の大半にとっては常識なのかもしれない。しかし、こんなに手軽に青空文庫のファイルをキンドル用に最適化したPDFに書き出してくれるサイトがあったとは…。
青空文庫著作権保護期間を過ぎたパブリックドメインの文学作品を中心に、テキストをインターネット上に公開しているサイトで、「青空工作員」と呼ばれる(笑)有志の方々のボランディアによって入力・校正の作業が行なわれている、非常にありがたい電子図書館だ。
http://www.aozora.gr.jp/index.html
ここのデータは今まで専用のビューアなどを利用して読むことが多かったと思うのだが、このデータをPDFに書き出してくれるスクリプトを無償で提供してくれているのが「青空キンドル」。

使い方は非常に簡単。
青空文庫のサイトで読みたい作品を探す。
読みたい作品を表示したら、zip形式のファイルを右クリックして「ショートカットのコピー」。
青空キンドルの入力欄に、コピーしたURLを貼付ける。
文字サイズを選択し、設定ができたら「PDF化」のボタンをクリックするだけ。
するとあっという間にPDFファイルに変換され、ダウンロードされる。

自分の場合は「青空キンドル」専用フォルダを作成しておいて、変換されたPDFをAdobe Readerで開いて中味を確認したら、「コピーを保存」で、作品名にファイルをリネームして、そこに保存している。
それをキンドルに入れて表示してみたら…
日本語の縦組みが画面いっぱい使った読みやすい文字の大きさで、ルビもついて表示されている!
これなら読める!読めますよ!
ありがとう、青空キンドル
これは古い文学作品に親しむ良い機会でもある。
夏目漱石とか太宰治とかドストエフスキーとか、片っ端からPDFにしてキンドルに入れることにしよう。
よく、「電子書籍になったからといって活字を読む人の数が増えるわけではない(のでビジネスにならない)」といった意見も聞かれるが、そんなことはないと思う。
iTunesの影響で、古い新しい関係なく聴かれるようになったように、書籍もそうなるだろう。
現にワタシ初めて読むもの「カラマゾフの兄弟」…。