「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」


町山さんが「キラ☆キラ」で紹介していたのを聴いたときから気にはなっていたが、震災の影響で公開が延期になっていた「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」。
いずれにせよ観たいとは思っていたが、「ライムスター宇多丸のシネマハスラー」の次回の賽の目映画に当たったので、いよいよこれは今週中に観ておきたいと思って、シネマライズの21時の回に行ってきた。
話題作だし単館上映だから満席になるかもと思って、事前にオンラインでチケットを購入しておいた。
しかし、テアトル新宿のように当日券購入の列とは別のチェックで入場できるのではなくて、入場券引き換えのために結局入り口前に並ばねばならず、しかも火曜日はシネマライズはサービスデーだったらしくて、当日券購入の人はみんな1000円で買えていた。…なんだオンラインで1600円で買ったのがバカみたい。早めに着いていたんだから当日券買えばよかった。…ま、いいや。
映画自体は非常に面白くて、大満足した。
ドキュメンタリーとは思えないほど、起伏のあるストーリーで、テンポもよく、観る者を飽きさせない作りになっていた。
正体不明のカリスマ・グラフティアーティストのバンクシーの映画を作るはずが、密着してカメラを回し続けていた男・ティエリーのドキュメント映画になってしまった。それをバンクシーが結果的に監督して仕上げたというトリッキーな作り。
最終的には、すっかりその気になったティエリーがアーティスト側になってしまい、そのハッタリに多くの人が騙されていくというシニカルなオチまでついて、大笑い。
この作品を観て、Mr.Brainwashの正体を知った人は背筋が寒くなったか、顔が真っ赤になったのかもしれないけど…。
いやあ、面白かった。

Wall and Piece【日本語版】

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