「サンバの微生物」

サンバの微生物

サンバの微生物

ブラジルの女性シンガーソングライターの代表格、アドリアーナ・カルカニョットのオリジナル・アルバムとしては7枚目。
原題は「O Microbio Do Samba」。不思議なタイトルだ。
音楽ニュースサイト「BARKS」には以下のように解説があった。

“サンバの微生物”というのは、1940〜1950年にかけて数多くの名曲・ヒット曲を世に送り出したブラジルを代表する大作曲家であるルピシーニオ・ホドリゲスが発した有名な言葉だ。彼は教室で太鼓を叩き誰にも分からないような歌を歌いまくっているという理由で、コレジオ・サン・セバスチャンを在籍1週間で放校になったというエピソードを持っている。このことをルピシーニオ本人は「幼かった頃から血管の中でサンバの微生物を養ってきた」という。この“サンバの微生物”は、宿主とともに成長し宿主を解放してくれないらしく、老いれば老いるほどますますしがみついてくるとも語っている。サンバの血が流れていることを、このように例えたわけだ。

独特のオリジナリティ溢れる楽曲が印象的な彼女だが、今回は「サンバ」にこだわった1枚。ミニマルな編成でリズムを奏で、シンプルな歌が際立つ曲が耳に心地よい。
このアルバムを引っさげた来日公演が非常に楽しみだ。

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