「少女時代“GENIE”は何故いい曲なのか?」

TBSラジオ菊地成孔の粋な夜電波」で、韓国のアイドルグループの少女時代を特集し、その楽曲を分析して解説された神回は昨年7月の第16回放送。
フルで録音して聞き始めたのはこの回からで…というより、この回は曲カットされたPodcastで聞いても面白さが激減するだろうと思って、録音する環境を整えたのがそもそもこの回を聞くためだったところがありました。
シーズン1は収録での1時間番組だったのに、楽曲解説に熱が入るあまり、大幅に時間を超えてしまい、かなりカットされた状態でオンエアされたのですが、それでも目からウロコというか、耳から蝸牛というか…、「構造を意識して音楽を聞くことの面白さ」が新鮮な驚きと興奮を伴って、やたら楽しかったのでした。
同じような気持ちになったリスナーの方も大勢いらっしゃったようで、大きな反響を呼び、その後11月には再び少女時代特集、そして原宿Vacantでイベントまで行なわれました。川勝正幸さんも参加されたという、このイベント、自分も行きたかったのですが、仕事の都合で行けず、残念な思いをしていました。
いずれこのイベントの模様は配信という形で、当日来られなかった人にも聞けるようにするということで、楽しみにしていたのですが、半年経って、有料配信がスタート!
『菊地成孔のポップアナリーゼ 少女時代“GENIE”は何故いい曲なのか?』
Windows Mediaplayer専用ファイルは、TBSラジオの配信サイト「らじこん」で、iTunesに対応したmp3ファイルは「CINRA.net」でそれぞれ販売されるようになりました。
約30分の1ファイルが105円で、全6ファイル購入しても630円という良心的な価格。もちろんセットで購入。自分はMacユーザーなのでCINRA.netの方で。
約3時間でかなり聞きごたえのあるボリュームのうえに、内容がまたかなり濃い!
少女時代の楽曲分析に入る前に、音楽理論をまったく知らない方のために基礎から解説するのに結構時間を割いていて、ちょうどこれが、現在、映画美学校の音楽美学講座・メソッド初等科で、自分が菊地先生から教わっている内容のまとめにもなっており、復習用の教材としてもちょうど良かったりしました。
もちろん、カタい講義録にとどまるはずもなく、いろんなアナロジーを駆使して、わかりやすくしているつもりが、どんどん脱線していって爆笑話になってしまうという、菊地先生ならではのサービストークがふんだんに聞け、娯楽としても最高のレコードになっています(笑)。
いずれまたこういう、番組からのスピンオフとしてのイベントが開催されるのを楽しみにしてます。
もういっそ、「なるよし地蔵」と「ドルフィー地蔵」を建立して、巣鴨とげぬき地蔵ばりに、アドリブ脳を磨きに行けるようなパワースポットをTBSの玄関前に設けたらいいのに…とまで思ってしまいますが(笑)。

GIRLS' GENERATION(期間限定盤)(DVD付)

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