「アベンジャーズ」


「日本よ、これが映画だ」という尊大なキャッチコピーが気に障ってはいたが、観たいとは思ってた「アベンジャーズ」。
アメリカよ、もとは漫画だ」と言い返したくなる気持ちもあるが。)
先日の「シネマハスラー」を聞いて、これはもう祭りとして楽しんだ方がいいと思い、どうせ観るなら…と、IMAX 3Dで!
ダークナイトライジング」でIMAXを初体験し、バカでかい画面と音の迫力にすっかりやられてしまい、「ダークナイト〜」は2Dだったが、3Dならよりいっそう体験アトラクション感が強くなって、ストーリーがどう…とかあまり考えずに楽しめるだろうとは思っていた。
アベンジャーズ」はまさにそういう楽しみ方をするのにうってつけの作品だった。…これはアガるわ。
アメコミにも全然疎く、マーヴェル作品は「スパイダーマン」すら1本も観ていない自分なので、「あの主役達が全員集結!」と煽られたところで、「何?マイティ・ソーって?…ハルクってヒーローなの?」という感じでピンときてないのだが、「シネマハスラー」で宇多丸氏が「過去の単独主演作を観てなくても全然大丈夫。むしろ「アベンジャーズ」を先に観て、興味が出たら「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」を遡って観た方が楽しめるかも。」というようなことをおっしゃってたので、それを信用してほとんど予備知識もないままに観たのだった。
ストーリー自体は、地球を滅ぼそうとする宇宙人相手に地球のヒーローが集結して戦うという、まさにマンガのような単純な話なので、途中で筋を見失うこともない。
それでもこれだけ際立ったキャラクター、しかも全員持ってる世界感がまったく異なるヒーロー達を勢揃いさせて、その辻褄を合わせるだけでも、脚本の段階でかなり難儀だったであろうことは容易に想像がつく。
しかし見事にひとつの作品に統合されていたと思う。さらに細かい伏線とその回収なども織り込んでいるのに、無駄なシーンがほとんどなく、完成度もかなり高い。
アクションも想像よりも先を行くスピード感にあふれ、ある意味ジェットコースター・ムービーというのはこういうことなんじゃないかと思わせるほど、観ていて翻弄され、圧倒された。
いやあ…面白い。これは後でDVDで…とか言ってると損するかも。出来ればIMAXで、体験アトラクションとして楽しむのがおすすめです。

マーベル・アベンジャーズ事典 (ShoPro Books)

マーベル・アベンジャーズ事典 (ShoPro Books)

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村