「冬は小粒のWBO話。」

「粋な夜電波」の第84回はフリースタイル。今週も面白い話と素敵な音楽が満載。
19時台で話された「小田急線のJK」と「歌舞伎町ロイホのナンパ師」の話が、WBO(悪くて、バカで、面白い)話としては小粒だとしながらも、十分に面白かったので、その部分を文字起こししてみました。

World Expansion

World Expansion

えーと…ワタシはですね、整体のために月に一度だけ小田急線にですね、乗ってるんだということはもう番組の中で繰り返し申し上げてますが、月1ですから一回休むと二ヶ月経っちゃって、これはもう大変な長さですね二ヶ月ぶりってのは。ただ一回外れたっていうだけじゃないっていうね。
ま、この番組2回休んだ時に、二週間もなくて寂しいよっていうより、戻った時に何事もなかったかのように戻ったっていう感じが強かったですけども(笑)。我ながら。
月に一回飛ばすとね、前回飛ばしちゃったんですよ。マイコプラズマの前項段階として風邪ひきまして、それで飛ばしちゃったんですよね。なので、二ヶ月おきにこないだ乗ったんですけど、さほど無かったですね。「うわ〜、久しぶりだな〜、小田急線。JK!」って思ったんですけど。
あの…7〜8人ぐらいですかね。ドヤドヤドヤって乗って来て、もうあっという間に円陣を組むようにして、車両の端の方にね。丸く…内向きにね、…ま、円陣ですよね。外向きに円陣組んだら怖いですけどね(笑)。誰かが真ん中で用を足してんじゃないかと思いますけど。内向きに普通に円陣組みまして、そいでまあ、ガッと乗るなり、ほとんどドアが開いた段階から全員が喋ってんですよ。一人残らず。
全員が口開いて、ものすごい速度と情報量ですよね。もうあれは…なんていったらいいのかな、特殊な方法を使わないと…多重録音しないと再現できないですよね。一人じゃできないです。
もういきなり8人全員で喋ってるんで、パラレルで。そいでまあ、ケータイから…スマホですか?…写真見せ見せ、「コイツ超キモい。めちゃめちゃキモい。恋愛になったらマジでキモそう。」とかいうのを幹に、ていうか枝に、もうすごい勢いの情報交換が始まって。
ワサワサワサワサ〜って始まって、もう速度といい、内容といい、男の子と変わらないですし。成城学園前でしたけど、おそらく秋葉原と…要するに都内と変わらないんじゃないかな?という。これが平均速度かっていうんで圧倒されるね。まあ…この方(メールの投稿者)と同じく、アゴが外れる思いでしたけども。
で、ウワ〜ってなってて、そのうち一人が「あそこの振りってどうなってたっけ?」って言った瞬間にですよ。
「あそこの振りってどうなってたっけ?」って言った瞬間に、みんなで「ワン、ツー…」って、ピタッとシンクロしてですね、全員がその内向きの輪のまま、ステップをとり始めて
あれ何の曲でしょうね。ワタシ知りませんでしたので、日本語だったんで邦楽だと思うんですけど、ちょっと曲がわかんなくてね、申し訳ないんですけど。なんかその…例えば「Mr.TAXI」だったとしますよね、「あの部分肘の動きなんだっけ?」っつったら、「え?だから…」(指を鳴らして)「Taxi、Taxi、Taxi…」ってステップとりながら、一気にそこでおさらいしたっていうね。
ほいで、おさらいして、「あ!そうか、こうか!」って訊いたヤツが…ほら、流れじゃないとわかんないじゃないすか、ダンスのノリってね。「あ、そうか、こうか!」って言った瞬間に、みんなまた元に戻ってワーってすごい勢いでバラバラになったんで、そこは凄いなと思いましたけどね。
あの…完全なパラレルからひとつになり、またパラレルへ…っていうね。
まあまあ…そこにちょっと元気が出ましたけどね。とはいえ(話のネタとして)小粒ですよね。
最近あの…小粒です。例えばですね、WBOを探すにもですね、相変わらずね、食事は美味しいんで、ロイホ行ってるんですけども。まあ…冬だからですかね? 大粒が少ないですよね。
もう…こないだ行った時も、女性がいて、ナンパの…25時ぐらいですか、ナンパ師さんたちがね、まあ…ホスト君だと思うんですけど、キャバ嬢かホストクラブのお客さんか…、もうこれ四つ巴がね、わかんなくなるのが、濁流となって…それが新宿ですから。キャバクラ、キャバクラの客、ホストクラブ、ホストクラブの客、この四つ巴がバッと見抜けるようになると、もう新宿もプロですけどね。ワタシも十年住んでないですから、セミプロですけどね。…もうそろそろだと思うんですけど(笑)。どっちかな〜?ってわかんなかったんですけど、とにかく男が二人連れで、女性の席に近づいて来まして。
「どうもどうも〜。こいつスッゲーんだよ。一年前のことなら何でも知ってんの!」って言ったんですよね(笑)。
…もう一回言いますよ。「こいつ一年前のことなら何でも知ってんの。…ハイッ!」っつったら。
「ハイ! ラブ注入♡ こだまでしょうか 承知致しました お嬢様の目は節穴でございますか?」っつったら、女の方が「思ったよりおもしれえ。」って言ったというね。…まあ、そんな程度です(笑)。弱火です、これね。
あの…見事でしたけどね。「ハイ〜ッ…」って、ひとつの…多分これ…店の中の芸になってるんでしょうね。「ハイ〜ッ… ラブ注入♡ こだまでしょうか 承知致しました お嬢様の目は節穴でございますか?」って…。ま、何でも知ってるっていう、去年のことはね。
それぐらいですよ。あんまり爆発的なのは無かったです。今日はただ、全く違う場所で大漁だったんで、その話は後ほどさせていただきたいと思いますけどもね。
はい。じゃ、一曲いきましょうか。もう…この曲…そうですね、スティーブ・コールマン&ファイブ・エレメンツ。番組でかけるのも初めて、AMにのるのも多分初めてでしょうね。86年ぐらいかな?これ。もうちょっと後かもしんない。いわゆるM-BASE一派ですよ、ジャズファンのみなさんがちょっともう今…涙が出たんじゃないかと思うんですけど(笑)。「泣かせてくれるなよ、キクチ!」っていうね。「可哀相すぎるよ、スティーブ・コールマンが…。」っていう涙ですけどね。
これはなんか、マイルスの70年代よりはるかにDCPRGに似てんのに、DCPRGがやった時に「スティーブ・コールマン&ファイブ・エレメンツから、ポリリズムのネタとったんじゃないの?」って、ひと言も言われなかったですからね。ほんとに可哀相です、スティーブ・コールマン。今、その気持ちから、いっしょけんめいラジオでプレイしようと思います。え〜「MAD MONKEY」。