「タイの方々が手に持っていた謎の液体とは?」
「粋な夜電波」第166回放送はフリースタイル。
「日本はこれから東南アジアになっていく。」と予測する菊地先生が、新宿の焼肉店「六歌仙」前で見た、タイの方々が手に持っていた謎の液体とは?
番組中のトークの一部を文字起こししてみました。
- アーティスト: リッチャード・スペイヴン
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2014/07/02
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ま、こういうのは気象に詳しい方がちゃんと説明した方がいいと思うんですけど。
ワタシあの…この番組っていうか、他のエッセイとかいろんな媒体で同じ事言ってるんですけど、日本は「ラテン系」って言うより、「東南アジア」になるの。気候的には。
これからどんどんどんどん。東南アジアになってくの。だから、クアラルンプールだ、チェンマイだ…てな事になるわけですよ。
なので、我々は東南アジア人になっていくことが、自然と適応する方向性ですね。
まあ…ほんとはね、しとしと雨が降って四季が豊かで、ちょっとこう…粋と無粋があって、酸いも甘いも噛み分けた、気心知れた、鯔背な人々…ね、優しい人々…っていう、それが気候と合ってたんですけどね。もうだんだんそうも行かなくなってきましたよ。
もう「六歌仙」の辺りヤバイですよ。
いきなり「『六歌仙』の辺りヤバイですよ。」って言われても、何だか分かんないでしょうけど、最近とうとう見かねて、地上波までが動き出しましたけども。
新宿のですなあ…通称「大ガード」ってのがあって、そこが十字になってるんですよね。それは靖国通りと新宿通りがY字で合流してるところに「大ガード」があるんですよ。まあ…アルタの手前ですよね。
それが、あそこは何だっけ…職安通りじゃねえや、十二社通りじゃねえや…小滝橋通り!…小滝橋通りと十字になってる、その角にビルが建ってて、焼肉屋があるんですよ。
ここは今、客層が100%タイなの、ほとんど。タイ人の方がどういうわけだか(笑)、口コミで爆発的に広がっちゃって、「日本で一番美味い焼肉屋は『六歌仙』だ!」っていうね。他にもいっぱい美味しい焼肉屋はあるんですけど(笑)、何かそういうブームってのはすごい力を持ってますから。
タイ人の方がとにかく大量に来て、観光バスみたいなの乗ったら、もう「六歌仙」が入ってるわけ。で、ワタシその…タイの方が「六歌仙」の和牛の焼肉…まあ、和牛…あれはそんなに自分は好きじゃないんですけど、通りますから毎日なんだかんだで。そうするとね、タイの方がいっぱいいるんでビックリして、「どうしたのかな?」って思ってたのが、もう4〜5年前なんですよ。
ところがもう、これすっかり定着しちゃって。だから韓国人もいない、フィリピン、ベトナム…もちろん中国の方もあんま来ない。タイの方がマーケットをこう…押さえちゃってる焼肉屋さんがあるんですよね。
で、まあそこを…タイの方々は(笑)…日本の焼肉のタレがおそらく甘過ぎるんだと思うんですけど、自家製のタレを全員(笑)…片手に持ってるんですよ。
最初の頃はワタシそれが何だか分かんなくって、「…なんか、タイの飲み物かな?」って思ってたの。ペットボトルに入れてあるから。「…タイのお茶だ、あれは。」って思って。なんか粒々粒々入ってるけど…ま、後から考えたら、あれは単に唐辛子の粉だったんですけど。
…と思ってたんですけど、それは焼肉のタレで、自分でその…日本式のタレにそれを加えたり、別皿もらって自分で使ったり…その自家製の…ホームメイドのタレを、フリーにしてるんですね、六歌仙は。
それによってタイの人が、肉は美味いわ、タレは自分で作ったわで、もう大喜びになっちゃって(笑)。…っていうのを、もう潜入番組、ずいぶん観ましたね。
だけど始まりはね、4〜5年前で。やっぱりね、地元民の方が早く気が付くんですけどね。
まあ、あれ…ペットボトルに入った何か…言っちゃあね、美味しいんでしょうけど、見た目はグロいのね。ですけど、それがタイなんですよね。
ワタシ、ラジャダムナン(・スタジアム)でムエタイ見たことあるんですよ。
で…ワタシどっちかって言うと、食べ物が床にポトッと落ちたりすると、絶対捨てる方いるじゃないですか。パッパッてはたいて食べる人が、昭和は多かったんですけども、平成さらに21世紀ともなりますと、もうなんかダメ…ですよね、今ね。でも、ワタシいまだに床にポトッと落ちたの、拾って食っちゃう派なんで。
それでも…ですよ。例えばね、ベトナムなんか行くと、今そんなことないと思うんですけど、かき氷の氷の元になってる水が傷んでるだろうから、どんなに暑くてもかき氷食うなって言われたんだけど、我慢出来なくて食ったら、旅行が全部台無しになった…って話、昔よく聞きましたよね。
ま、ま…それでも比較的食べちゃう方で、あの…中国行って昆虫の料理が出たら食っちゃうし、南米行って爬虫類の料理出たら出たで食っちゃう人間なんですけど、タイのラジャダムナンで、物売りが売りに来た…ジュースだけは買えませんでした。…15円だったんですけども(笑)。
牛乳瓶に、牛乳と…多分、青果市場で余った木っ端のフルーツを適当に刻んだ物を中に入れて(笑)…後からあたかも製品のように、そこらに落ちてる牛乳のフタを蓋して、ビニールで輪ゴムで止めてるやつを売りにくるんですよ。
絶対これ飲んだら死ぬ!と思って(笑)。さすがにそれは飲めなかったの。
なんだけど、隣見るとね、普通に少年とかが買ってゴクゴク飲んでたりするんですよね。で、中に入ってるメロンの木っ端食ったりして。もう全然元気そうに暴れてるから、まあまあ…それは土地の人はね、そうなんでしょうけど。
でもね、タイ料理とかベトナム料理って、そもそもそういう…密林ですよね、料理自体が。なんで、あの中に旨味があるんだ!…っていうのがやっぱり…我々もそうなっていかなきゃいけないです、これから。気候が東南アジアに変わっていくわけなんで(笑)。
あの…きれいなお皿に中トロ…もう醤油が刷毛でサッと塗ってある中トロの握りが一個置いてある…とか、そんなこと言ってる場合じゃなくなりますよ、もう。
なんで、まあ何の話に繋がるかというと、「六歌仙」で皆さんが一律持ってた物も、あれはタイのジュースだと最初思ってた…っていう話なんですけどね(笑)。
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