「堀越先生、ついに覚醒!」


NARUTO」も連載終了した今、「ONE PIECE」と「暗殺教室」以外に、週刊少年ジャンプを引っ張っていく看板作品はあるのか?…と、心配する声も出てきそうですが。
僕のヒーローアカデミア」の単行本の売れ行きが好調!というのは嬉しいニュース。
堀越先生、ついに覚醒か!?
とりあえず打ち切りの心配がなくなったところで、キャラの魅力を掘り下げる余裕も出て来たし、遊び心のあるシーンもハズしてないし、順調に連載回数を重ねていけば、TVアニメ化も見えてくるだろう。
ジャンプを毎週欠かさず買うようになった時が、「逢魔ヶ刻動物園」連載中の頃で、最後尾の方に載っていたから、「デザインセンスがあって、絵も上手いし、発想もユニークだけど、子どもには人気なかったのかな?」と残念に思っていた。
翌年、王道の冒険ファンタジーものの「戦星のバルジ」で再び本誌連載をスタートさせるも、これもあっという間に打ち切りに。
スケールの大きなストーリーを展開させる時間的余裕が与えられず、最初の3週で読者のハートを掴まないと、なかなか挽回が難しいという週刊連載の厳しさの中では、堀越先生の才能は生かしにくいのかも…と悲観的になっていた。
背水の陣で臨んだはずの今回の連載が、まさに三度目の正直となる大ヒット。
デビュー直後に読切掲載したものを、じっくり温めてから連載に持ってきたらしいので、満を持してということだったのだろうが、本当によかった。
(「ワールドトリガー」も同様のパターンで結果が出たのだから、絵が上手ければ、短期打ち切り作家でもまだチャンスがもらえるのだな。非情のようなジャンプシステムだが、きちんと作家を育ててもいる。)
落ちこぼれの主人公が最高のヒーローを目指すという、ジャンプ向きのストーリーを、学園ものという舞台設定の中に取り込み、様々な特殊能力を持ったキャラクターが多数出てくる。ウケる要素満載なところに、アメコミ風の絵を挿んでくるという、堀越先生のセンスが生かされた「僕のヒーローアカデミア」。
ジャンプの看板作品となるのも時間の問題!…今後の展開にも大いに期待しています。
ちなみにWJ6・7合併号には、ジャンプの全キャラを集合させたポスターが付いていて、それも堀越先生が作画。他の先生の作品の主人公を、似せて書くのはもちろん、自分のテイストも入れて書き上げるという仕事まで任されているとは、よっぽど画力を買われているんだな〜。