「銀齢の果て」

- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
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老齢人口調節のために70歳以上に殺し合いをさせる「老人相互処刑制度」が実施された、という設定。
世相を反映したブラックユーモアだが、軽快な語り口で読みやすい現代の寓話。
「老人版『バトル・ロワイヤル』」といったところか。
実際に起こりうる可能性は否定出来ないし、テーマがテーマだけに単純に笑い飛ばしていいものかとも思うが、あくまでフィクションとして楽しんだ。
ただ読み終えて、「こういう話なのかな?」と予想していた範囲内で、毒はあるけどあまり驚きもなかった。映像化したらショッキングだとは思うけど。