乗れれば娯楽、乗れなきゃ苦行。


今回はTabieのアンダースーツという秘密兵器を導入して臨んだ真冬の海。
保温性というよりも、海から上がってからの脱ぎ着が楽になるというのを期待して購入。
この時期、海に入っている間よりも、上がってからの着替えの時間の寒さがなによりもツライ。
ブーツやウェットを脱ぐのに手間取っている間に風に吹かれたりすると、ガタガタ震えがきてしまう。
このインナーは足先まで繋がっていて、するっとすべりやすい薄い素材で出来ているので、脱ぎ着に関してははるかに楽になった。
にもかかわらず、この日は寒かった〜。
だって雪舞ってるんだもの。
昨年ひと冬なんとか越せたので、もうある程度寒い環境にも耐えられるようになっただろうと思っていたが、今まではわりと天候にもめぐまれていて、さすがに雪の日に海に入ることはなかったのだった。
アンダースーツも着用し、ホットジェルも塗って準備万端で海に入ったので、最初はまだなんとか耐えられたのだが、一旦休憩に海から上がったのが失敗だった。その間に冷たい風にさらされ、すっかり身体が冷えきってしまった。
なによりグローブをはずして水飲んだりしたので、指先の感覚がなくなるほど手が冷たくなってしまい、再度海に入った時には寒いというよりあちこちが痛いくらいの感覚だった。そこからは波に乗るどころか、完全に我慢大会の様相となった。程なくギブアップ。
結局この日はまともに乗れたのは1本ぐらいだったか…。
たとえどんなに寒かろうが、波に乗れさえすればチャラなるくらいオッケーなのだが、寒さに耐えたあげくまともに波に乗れもしないと、やはりそれは苦行でしかない。ましてやこの日は雪も舞う中だったので、もはや荒行というべきか。
うう…。こういうコンディションを経験しておくことが、いつか報われるときがくると信じたい。