「うぬぼれ刑事」

自分はTVドラマとゆーものはあんまり観ない方だと思うのだが、宮藤官九郎脚本の作品はたいがい観ているのだった。
今回の新作は、1ヶ月くらい前にスポーツ新聞の芸能欄で「こーゆー新作が放映されますよ」と予告された記事を読んでから、「これはなかなか面白そうだ」と期待していた。
早速初回スペシャルを観たが、いや、面白かったし、笑えた。
今回も主演は長瀬智也だが、よっぽどお気に入りなんだろう。でも、わかる。この「愛すべき馬鹿」なキャラを演じさせたら、ピカイチだもの、彼。
ちゃんと真面目にストーリーを追うと、ツッコミ所満載なのだろうが、これはドラマというか、コミックだもの。
今回は脚本だけでなく、演出もクドカンなんだね。
より悪ふざけ度が増して、本人監督の映画作品に近いノリになっている。何よりもクドカン本人とスタッフが楽しんで作っている感じが出ているのが良い。
オチのパターンは同じなんだろうが、毎回ゲスト女優を迎えて、そこに合わせて話を作っていくのだろう。クドカンのすごい所は、必ずしも自分発信でなくても、面白そうな企画があればそこに乗っかって、きっちり脚本を書けるとこだと思う。ただそこに留まらず、遊びの部分をどんどん注ぎ込んでくる。その遊びの部分を膨らましていくために、気心しれたスタッフや役者さんが必要なんだろうな。
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